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【本店ストック成虫No.4】KX303

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2023年6月15日
  • 読了時間: 3分

KX303

2023年4月羽化

幼虫最終計測体重29g

体長71.6mm、頭幅27.9㎜、顎幅6.4mm

コメントがいらない個体。コメントせずとも写真を見てくれればそれでわかる!ということではなく・・・・お気に入り過ぎるからコメントもらわなくていいです・・・という感じの個体です。ノギスもいりません。ノギス無くても語れる!ではなくて、ノギスが示す数値も見たくない・・・そのくらいのお気に入り個体です。



まぁ、この系統を販売するプロとしてスペックは測りましたが、私的には88mm-35mm-1.2cmくらいの存在感を持っている個体です(爆)



羽化時期をご覧頂くとお判りいただける通り、今年度2023年の羽化の先陣を切った個体です。羽化して見ないと分からない・・・ってあるじゃないですか。蛹の段階で大体の顎のシルエットとか、頭の雰囲気や、サイズ感は分かりますが、羽化してみないとカッコいいかどうか分からないところは多分にあるし、肌質なんかも羽化してみないと分かりませんよね。


この個体が羽化したときは本当、久しぶりに心の底からガッツポーズを取りました。ご存じの通り私はほとんどすべての蛹化羽化に立ち会っているので、ボトルから掘り出してみたら!!というガチャ感を楽しまずに毎年を過ごしています。その分、この個体の羽化の際にツヤ感強くてカッコいい胸部が露出したとき・・・扁平で広い頭部が持ち上がった時・・・そういったときには「やったぜ!!」と思ったものでした。


とにかく胸部・腹部がカッコイイ!!今日6月15日はご縁があって2022年ホぺコン2位個体の実物を手に取らせて頂いているのですが、それがまぁカッコいい!顎のインパクトとかでごまかさない極太個体で、何といっても胸部と腹部の形がたまらなくカッコいいんですよ。そこにカッコいい頭部・顎がくっついているんでその造形を一言で表現するなら・・・・至福。手に取った時に、高完成度・高精度の何かをつかまされているような気分になります。


で、この個体もそういうレベルの頭部や胸部や腹部を持っていると思うんですよ。そこに、奇跡的に私の好みのおお顎がマッチした。私ったら棒状の何とも言えない顎が好きなもので、これが世論とはあまり合わないなと思うことがあるんです。それで、そういう顎は自己満足系統から多少出たらいいな、なんていうスタンスに最近はなっているのですが、まぁ自分の好みの虫を追求してきたわけですから発現率は下がったとはいえどの系統からも少しはそういう顎が出るんですよ。これがそれ。ホントカッコいいというか・・・カッコいいと自分が思っているのかよく考えてみると分からなくなりました。


カッコいいとかそういうのではなく、”好き”なんだと思います。

これが好き。


この上下に超圧縮したようなコミカルボディーに、大好きな頭部を引き立てる顎が付いたファニーな個体。ホントたまりません。完全に自己満足。時流がとか、今の流行りがとか、YYの美意識がとか、そういうのを突っ込まれたって全然かまわない。だって自分の好きな形を追求するのが形状追及の世界なのだから・・・という原点をハッキリ体現してくれた1頭です。やっぱり、説明や数値は余分でした(笑)


そうそう、蛇足にはなりますが、ご覧の通り顎はそんな太い個体ではないんです。なので、これが羽化したとき・・・・「この蛹がこんなにカッコよく羽化するんだったら、他の兄弟たちはどうなってしまうんだろう!!」と脳汁が先行して吹き出しました。が・・・この完成度の個体はこれ1頭仕舞いでした。。


来年はこのオス筆頭に、自己満足個体の発現率がもっと高いラインを少し作りたいな、なんて思っているのですが、メス選びが中々難しそうです。低スペックメスの中から、この個体に近しい発現力を持っていそうな個体を抜かないといけませんので・・・。

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