【本店ストック成虫No.46】GX50-X
- YY
- 2023年7月2日
- 読了時間: 2分
GX50-X
2023年5月羽化
幼虫最終計測体重38g
体長77.8mm、頭幅28.3㎜、顎幅8.6mm
※2023年7月2日再計測

No.45の個体が羽化したとき私は・・・その先を見てみたくなりました。その先には、体長がとんでもなくて、顎がとんでもなく伸びた個体がいるような気がしました。そんな夢を若干の間持ったわけですが、この個体に現実を見させられました。現実は小説より奇也・・・というところでしょうか。間違いなく突き抜けている個体です。羽化直後では顎幅8.8mmを記録していましたが、その後硬化に伴い8.6まで低下しました。

マジヤバい
まずはそれしか言葉が出てこないというシンプルさを極めてきました。

数値も独特で、この形状この方面のために特化したらそうなりましたけど何か問題でもありましたか?と言われているような気分です。そうなんだろうなぁと思います。いつも想像を超えてくる自然には頭が下がります。それでいて、これは自然なのだろうかという気持ちにもなります。瓶から取り出すと、手に取るといつも「生きている・・・」と、当たり前のことが不思議になります。動いていることが奇跡、いや、存在していることが奇跡なのかもしれません。

大顎は爆発的に真っすぐです。切除なども全くありません。広大なエリトラが、すべてを包み込めたのだと思っています。

厚みは5.93㎜で、6㎜を割りますが、その代わり超先端付きの内歯付近まで厚みがほぼ維持されるため、とんでもなく重たそうな顎に見えます。骨格自体が分厚そうで、足も太いしアンテナも極太、複眼もでかいです。

超スゲェんですが、超無理をしている感じもないんです。限界付近にいる個体だということは理屈では分かっているのですが、独特の形状であるため、こういった限界付近の形状を実現できる形になっているとも考えられるのです。

これを親にしたらどうなってしまうんだろう・・・・というNo.45の先にありそうなこの個体No.46を親にしたらどうなってしまうんだろう・・・もう、完全にホペイという括りから逸脱し、オオクワガタというフォルムからも遠く離れ、ホペイシカクワガタやホペイフタマタクワガタという呼び名がしっくりくる・・・そんな個体になっていくのではないかと思われます。
こんな風に、超越した個体達が2頭居るわけですが、単体で見ればそんな印象。でも、連続で写真を見ると、確かに兄弟だなぁと思える雰囲気の類似点があるのです。当たり前と言えば当たり前なのでしょうが、そういう遺伝子を兄弟が持っていると思うと畏怖せざるをえないのが23-Xです。