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【第6回 真・みんなのホペイ】

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2023年10月7日
  • 読了時間: 4分

いきなり涼しい風が吹き始めた。つい1週間ほど前までは、気温が35℃付近まで上がっていたような気がする。昨日は私がよく足を運ぶフィールドの最低気温は一ケタ。信じられない。


新成虫の羽化のシーズン・・・灼熱の夏を目前とした、既に熱い熱い時期であろう。そして、猛暑の頃・・・・手に取ってもまぁ問題なくなった新成虫を手に取り、昨年の取り組みをしみじみと振り返る頃かもしれない。


そういう頃が、気づけば”かなり遠く感じるほど前”のことになっているので、確かに気温も下がろうものであろう。しかし、せめて徐々に・・・という感じを演出して頂きたいというのは本心なのである。瞬時に寒くなって瞬時に採集のシーズンが終わる。これには、寂しさというより残念さを感じる。


余韻・・・というわびさびを残して頂きたい。


そうそう、余韻があるホペイはいいな、と思う今日この頃である。直感でハートを掴み、余韻をしっかり残せるホペイは好ましい。


パッと見て「すごい!次!」という直観的すぎるものは惜しい。ジワジワくるけど、ぱっと見で「はっ!」としない個体も少しだけ物足りない。両方欲しい。ブリーダーは欲張りなのだ。


では、第六回まできました「みんなのホペイ」・・・・久しぶりの続編更新、やっていきますよ!!


エントリーNo.51

飼育者:ももすけ さん

・産地 福建省北峰

・累代 CBF1

・血統 張飛61*MX-S

・体長 71.9

・頭幅 5.9

・顎  25.9

【コメント】

綺麗な丸顎を狙うためのスタート。これから楽しむやつ。






エントリーNo.52

飼育者:ももすけ さん

・産地 福建省北峰

・累代 CBF1

・血統 51-②

・体長 76.5

・頭幅 28.2

・顎  6.9

【コメント】

基部、頭部、胸部がペタンとした個体。内歯が急に生えてきました。





エントリーNo.53

飼育者:YY

・産地 福建省北峰

・累代 F2

・血統 KX8.3

・体長 76.9

・頭幅 29.1

・顎  6.6

【コメント】

親候補





エントリーNo.54

飼育者:匿名投稿

76.0/28.8/7.2

CBF2

頭幅も顎幅もしっかりある迫力のある個体です。






エントリーNo.55

飼育者:ももすけ さん

・産地 福建省北峰

・累代 CB

・血統 張飛

・体長 73.6

・頭幅 27.3

・顎  6.9

【コメント】

ムキムキ。

バキバキ。

前胸にアルキデスの面影。






エントリーNo.56

飼育者 がっきー さん

産地 北峰

S S-E

体長76





エントリーNo.57

飼育者 がっきー さん

産地 北峰

累代CB

湾曲ライン

体長69.8






エントリーNo.58

飼育者 ももすけ さん

・産地 福建省北峰

・累代 CBF1

・血統 ホペコン22のトリ

・体長 72.8

・頭幅 27.9

・顎  7.0

【コメント】

去年、トリを飾った個体の甥っ子。

美形とか完成度とかってなんですか?







エントリーNo.59

飼育者 ももすけ さん

・産地 福建省北峰

・累代 CBF1

・血統 湾曲の巨匠

・体長 73.0

・頭幅 26.9

・顎  6.0

【コメント】

すんごいカクカク。

めちゃくちゃ気が荒く撮影中に何度も挟まれました。





エントリーNo.60

飼育者 YY

福建省北峰S76改

体調73.2mm

頭幅27.6mm

iPhone-11pro撮影





たった10頭・・・・たった10頭をアップしながら・・・・とはいえ、10頭のアップは原始的なホームページ作成においては結構時間がかかるので、写真を通じて個体をじっくり見させて頂くわけである。その10頭それぞれが、10頭10色というカラーの違いを体現させている。この奥深さが、ホペイ飼育・形状追及飼育の大きな楽しさの一つであろう。


今から22年前の1月に発売されたBeKuwa1号・・・これは、私がバイブルとしているBeKuwa20号と並ぶバイブルなのですが・・・そこにこのような記載があるので、極々一部を紹介する。


「遺伝や血統の存在を否定するつもりはないが、この業界の現状を見ていると、どうもこれらの言葉に必要以上に振り回され過ぎているようにも見受けられる(BeKuwa1号-P29引用)」


この文言が記載されているのはP26の「ホペイの楽しみ方」というページである。皆様には、是非改めてこの記事に目を通して頂きたい。今に繋がるホペイ飼育を開拓していた・・・そのまさに開拓がはじまったころ、開拓者達は既に形状追及の世界の基本中の基本、王道中の王道、本流of本流を直視していたのだということに共感頂けることであろう。


そして、こういった血統以前の、飼育者たちの意思というDNAが引き継がれ今日のホペイ達に繋がってきていることは否めないわけだが、投稿頂いた個体達を見ると、なるほど確かにブリーダー一人一人の美意識や価値観を体現していて、その結果10頭10色の個体が集まってくるのだということを喜ばしく思う。



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