☆譲渡済☆【24本店ストック成虫No.45】BT68
- YY
- 2024年6月30日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年12月16日
今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。
ホペイフリークのYoutube
2024年度系統紹介
今回ご紹介するのは以下の個体です。
【生体情報】
◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ
◆学名:Dorcus hopei hopei
◆産地:福建省北峰
◆累代:CBF1(異系統異血統交配:それなりに血も離れています)
⇒BTRS♂×GX50-yyii68メスです
◆血統名:BT68
◆グループ:BT68
◆系統番手名:BT68(一腹のみ)
【血統内訳】
およそ以下のような血統を内訳としています。
※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります
※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません
・TP:E
・HO8
・劉備
・張飛
・皇帝
・TT2A
・SAX
・極峰
・BTRS
・等
※BTRSについてはネットで詳細背景を追跡できるため記載しません(粒子のサイズの話)ということにしますが、当家としては「信頼できるブリーダー様の血であり、現行の血なので詳細説明を当方がする必要は無い」という見解です。
BT68
体長:77.2㎜
頭幅:28.4㎜
顎幅:6.7㎜




6月29日まで、本当にぶっ通してホペイと共に走り続け、そうしてようやく昨日、2024年度夏季ボーナスセールの開幕までこぎつけました。まるで、藪漕ぎを永遠につづけるような日々でした(笑)
ひたすらホペイとにらめっこをするのは本当に充実していました。やっぱり「飼育っていいな」と再三思う1年でした。期待を持ってペアリングをする・・・採卵で収穫の喜びと翌年の羽化を想う・・・幼虫を大切に育てて大きくする、そして、蛹化・羽化という関門を経て成虫の姿をお披露目してもらう。この1つのサイクルには、どこにでも楽しみどころがあって、なんといってもホペイ種という命と一緒に1つのサイクルを歩むのがとても良いですね。
ホペイ種飼育文化由来のよいところというものはあげだすとキリがありませんが、私としては「手に乗せる文化が非常に強い」ところはホペイ飼育文化のとても好ましいところです。顎閉じ姿勢や顎開き姿勢などをホペイブリーダーが見たがるのも、手の上に乗せて鑑賞する時間が長いからでしょう。
気性もおとなしめで、爪を思い切り立てない個体が多いですから、手の上で転がして可愛がりやすいんですよね。それをようやくできるめどが立ってきた・・・・というのがセール初日明けの6月30日です。
ショップですから販売できないとやっていけませんが、ホペイ好きから開業に至っていますから、毎年の楽しみはホペイを手に乗せること。
BT68は大きく、顎のエッジが綺麗です。ずっしりしている割に、切れ味が鋭いです。私はシャープで野性味がある個体は好きです。なんとなく、ホペイには足が長くて少しひょろっとした印象があって、そこが可愛いと思ったというずっと昔の記憶が源泉なのかもしれません。
それと同時に、なんとなくおとぼけた雰囲気とか、なんとなくヌシっぽい雰囲気とか、なんでもかんでもカッコいい切れ味スタイルみたいな言語武装している個体よりも、ちょっとだけ可愛げと変なところがある個体が好きですね。♠7.8もyyii系でして、BT68にもyyiiが混ざっていて、yyiiブレンドというものは、
・yyii68系
・yyii8.1系
・♠7.8系
・BT68
と、今年度のラインナップのX以外の全てがyyiiの血を流す系統な訳ですが、これほどyyiiの血を多用して幅広くブレンドしているのには、yyiiにあるなんとなしの可愛さ・不思議さ・底なしの雰囲気といった、手に乗せた時に妄想がふんわりと広がるオーラを次世代が纏っていくから・・・なんですよね。
血統などには拘って管理をしていますが、全てはこの”鑑賞”に雑味を混ぜたくないという1点に尽きます。
形状がメチャクチャカッコよくなっても、ギスギスしない。完成し切らない。どこかにいつも、その先を想わせてくれる。手の上に乗せた時に、色んな想像と妄想が膨らむ。心に突き刺さったり、第一印象が芳しいという直観に働きかける強さは大切にしていますが、手に乗せて虫を見ているとなんとなくジワジワ癒されてくる個体・・・・・そういうホペイっていいですよ。
これは当店のホペイの軸の一つ。そして、実は多くの血にyyiiをブレンドしている理由の一つもこれです。yyiiの血を流してあげると、最後にしみじみが残るしみじみ味わいホペイになってくれるから。
それを体現した1頭が、たとえばこのBT68。
手に乗せた時の癒し度が半端ない。
やっぱりすぐには販売できないな、とストックした個体です。