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【24本店ストック成虫No.52】♠7.8①

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2024年7月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年7月3日


今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F2(同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード)

◆血統名:♠7.8(A7.8)

◆グループ:♠7.8(A7.8)

◆系統番手名:♠7.8①(A7.8①

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛(A160含む)

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰



♠7.8①

体長:75.6㎜

頭幅:27.7㎜

顎幅:7.6㎜

顎厚:5.3㎜

遂にこのタイプ・・・ダークマター♠7.8を紹介するターンに入りました。♠7.8の異形個体達です。yyiiにしても、Xにしても、♠にしてもDXにしてもKXにしても、当店の主要系統たちには、なんだか得体が知れない発現が含まれます。こういう、得体のしれない発現が何代何年にもわたって累代飼育される中で発現できるようになってくることが、突出した個体の誕生につながるのでしょうか。いずれにしても、突き抜けたオーラというか・・・禍々しさを有した個体が出てくると・・・・その血統はまず間違いなく残っていく血統になっていますね・・・・当店の場合は。

顎が長いのに、とんでもない上下圧縮形状なので、ボディーのコンパクトさといったらありません。加えて、幅はかなり立派なので、顎以外の寸詰まり感がスゴイ。

側面から見た時の威圧感も圧倒的。顎も分厚いし、頭部や前胸も分厚い!

顎に至ってはこれ。顎厚は5.5㎜を割っていますが、全く厚みを変えないまま前方に伸びているのでスゴイ分厚さに感じます。顎が長いのに、薄くならないのは相当凄いことです。

よく見ると、ぶあっついおお顎をくっつけられる頭部もぶあっついんですよ。これがたまらなくいい!!

これは仕上がれないだろうなぁ~・・・と蛹の時に思いましたが、すんなり仕上がってしまった個体です。

怪物方面に振れると、本当に禍々しくなります。カッコいい方面に触れると、精密機械のようなんですが、怪物方面に振れると妖怪・もののけの類。昆虫にはオバケ●●とかいう名前のものがいますが、なんとなくそういうネーミングを付けたくなるのにも納得してしまいます。



まぁそれにしても、種から遠ざかるレベルの変形をしている個体が多い今年ですが、そういった個体の上翅が綺麗なのには再三ですが手ごたえを感じます。これがこれで終わってしまうのではなく、こういう方面に進んでいけるわけですからね・・・。


形状を突き詰めるということについても末端でやっていますから、1代でいつも全部を揃えるのは難しい。でも、一度こういう異端児を得て、それから確実に子を得ると、そうい異端児が綺麗になっていくんですよね。安定もしていくし。そうやって、唯一無二の形状を狙っていくのも形で勝負の世界のホペイ飼育の醍醐味です。

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