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★商談中【24本店ストック成虫No.59】GX50-yyii8.1F➁

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2024年7月11日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年12月16日

今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F3

◆血統名:GX50-yyii

◆グループ:GX50-yyii8.1

◆系統番手名:GX50-yyii8.1F➁

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰



GX50-yyii8.1F➁

体長:73.0mm

頭幅:26.5mm

顎幅:6.5mm

顎厚:未計測

ホペイ飼育は形で勝負の世界ですから、このような個体は極上です。超極太の顎の迫力や威圧感は手に取ったことが無いと分からないのかもしれませんが、極美極上スタイル抜群個体という超高完成度個体の存在感というものはそれこそ手に取って実感してこその愉悦です。

8顎を2代繋いできたyyii8.1F➁・・・極太物の顎の破壊力は尋常ではないですが、本当にすごいのはその性能。


血統ものの存在意義って性能だと当店は考えています。太い顎が出てくる性能。良い形が多発するという性能。羽化力が高いという性能。大きくなるという性能。性能は使いこなさないと能力を発揮し切りませんが、性能が高い血筋は飼育をしていて同じような管理をした場合のアウトプットは別格です。

8.1F➁の性能は直感的なものではありませんが、ブリードをまともにやって2代くらい血統もののホペイを飼育した方はその性能の恐るべきをご理解いただけることでしょう。


8.1F➁はいくつもの良き性能を持っています。類似個体が多発する。形状のバランスが良い。各部位の質感のコントラストが美しい。太くなっても仕上がりが綺麗。羽化力が高い。ウェイトがよく乗る・・・色々ありますが・・・・


その性能の一番は「そのまま大きくなる・そのまま太くなる」でしょう。この個体や、No.58、夏の販売個体のNo.3、No.4、No.5、No.6、そして秋の追加ラインナップでも・・・と、このNo.59のような同様のフォルムが多発しています。また、8.1F➁の極太超ハイスペック個体をご覧頂くと、やはり同じような形状でスペックが高い個体が何頭もおり、その形状は”そのまま太くしました”と言わんばかりに似ています(新型yyii-formタイプは別)。

これがどれほどスゴイことかというと、こればかりは飼育したことがないと分からないでしょうね。


小さい個体には夢があります。まず、サイズという意味では親越えが簡単です。太くて分厚くて縦横比率が高くても仕上がりやすいので、圧縮フォルムが綺麗に仕上がっていることも多いです。「このまま大きくなれば!!!」そう思って、マイクロ個体に夢を馳せたことがある方がいらっしゃるでしょう。私もそういう一人です。

ですが、マイクロモンスターは、そのまま大きくなることは非常に稀。大きくなると、色々な部位の比率がなんとなく中庸になっていき、尖っていたフォルムはおとなしくなり、なんとなく大味でデカい虫になることが多いです。あのマイクロモンスターをそのまま大きく・・・の実現の例は探してもそうそう見つかるものではありません。


8.1F➁にはそういう性能がありそうです。この性能こそが、8.1F➁の最大の強みであり、ホペイ飼育の伝統を超忠実に守ってきたことの具現化でもあるでしょう。


どんなに親が太くとも、世論が極太偏重になろうとも、形状形状形状と、形状ありきの飼育をしてきた3世代目がこれです。


何年前にタイムスリップしたって通用するし、ホペイの20年超にわたる飼育の歴史なりに色々言われ高くなった形状やスタイルのハードルをクリアする高精度ホペイでありながら、血の性能としては昨今の末端中の末端スペックを出せる。しかも高スペックになっても形は崩れない。デカくなっても大味にならない。


こういう能力が、8.1Fの性能だと当店は考えています。

高いスペックの個体も沢山ストックしていますが、多分ホペイフリーク本店が種親にするのは8アンダー顎の個体・・・6mm台の顎の個体を親にする可能性が高いです。


結局形ですから・・・・・そう言ってきましあが、8.1F➁のお陰で当店はもう一歩先に進めそうです。「形が良い個体を選んでおけばそのまま太くなるし末端スペックも出てくるし・・・」。そういう意味では、コスパもいいかもしれません。


手に乗せて即楽しみたいなら高スペック8.1Fは至福だと思いますが、次世代で昨今の求めるものが高いブリーダー様の期待に応えるアウトプットを出すにあたって、高スペック親を使う必要はありませんから、10万アンダーの個体で十分です。生体販売を生業にする身としてとんでもないことを言ってしまっていますが、でも8.1Fはそういう血だから仕方ない。「血統もの」が求めらる机上の空論を、現実の実践にしてしまっている系統ですから。

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