top of page

譲渡不可【24本店ストック成虫No.64】GX50-yyii8.1M⑨

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2024年7月15日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年12月16日

今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F3

◆血統名:GX50-yyii

◆グループ:GX50-yyii8.1

◆系統番手名:GX50-yyii8.1M⑨

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰



GX50-yyii8.1M⑨

体長:72.1mm

頭幅:26.9mm

顎幅:7.0mm

顎厚:未計測

※商談交渉不可個体

いくら交渉されたって販売するつもりが無い個体なので書きたい放題書かせて頂きますが、今回は少し、私の昔話をさせて頂きます。ホペイ界隈の昔話をするわけではなく、私個人が昔思ったこと、感じたことを少しだけ綴ります。


どのショップもホペイのオリジナル血統を持っていて、ほとんどのブリーダーがホペイを飼育していて、ホペイがしのぎを削っていた頃・・・まだスペックが今のように乗り切っていないホペイ達の様相は今よりも様々でした。バリエーションが豊かだったという感じでしょうか。当時の方がレベルが高かったというつもりはありませんし、低かったと言っているわけでもありません。


そんな頃、私は色んなホペイ(の販売個体)に心を馳せたものでした。その際によく付きまとった感情がありました。「なんでこれを販売しちゃうんだろう」「なんでこの個体がストック何だろう」この2つはいつも共存していて、たまに顔を出す感想なのでした。

要するに、自分から見てレベルが高い個体が販売に回って、レベルが低いとは思わないものの形状の派手さやスペックがおとなしいものがストックされている・・・・そういうことが結構あったように記憶しています。その都度、「なぜあのもっとオーラのある個体を手放してしまうんだろう」「なぜ、よりおとなしい個体がストックされているのだろう」こういうことを思ったものでした。


色々な活動の裏側では、粛々と来年度に向けた繁殖が進んでいるホペイフリークショップですが、実は今年2024年度のブリードでは過半数の系統の種オスが顎8アップという異例の状況になっています。それはまた今度、自己満足日記のほうで綴る予定ですし、そういう状況でこういう話をすると矛盾するように感じられるかもしれませんが・・・・・

販売しても大丈夫な個体と、販売したらダメな個体がいるんですよ。理由ってそんなに小難しいことではないことが多いから、言葉にするとシンプルなんですよね。


もう少し詳しく書くなら、「この個体は販売しても、次世代で出会える」という個体を販売に回すわけですね。売れないとショップの存続ができなくて、ショップが存続できなと次世代の誕生もなにもないわけですから、売れる個体は売るという方向に・・・ブリードを生業にする限りは舵取りをすることになることもあるわけです。


つまり、すんごい個体を販売して、ものすごく「惜しい」気持ちになっていることはあるということですね。趣味ブリーダーだったら絶対に販売しない鑑賞して楽しめる個体をバンバン売らないといけないわけです。これはショップとして寂しいところで、生業したゆえの厳しさというところでしょうか。


一方、ブリードを仕事にしているわけですから、規模も大きくなる。そうすると、飼育頭数が増えた分選べる個体も増えるわけです。その個体の中にはですね、「手放したすんごい個体を誕生させるであろう個体」がいるわけです。


今の私の解釈は、

・販売しても良い個体=いずれまた次世代で出会える個体

※交渉次第では販売というグレーゾーンがあって・・・・

・販売したら絶対ダメな個体=凄い個体を誕生させる個体


言葉にするなら、こんな感じでしょうか。本店ストック個体も、交渉次第では販売できる個体も多いですし、「本店ストック個体からしか選ばない!末端が欲しい!」というお客様もいらっしゃるので、昨年同様販売できるかどうかはご相談いただくか、後ほど私の選別が終わったら昨年同様、販売可能個体が分かるように印をつけます・・・


そういうグレーゾーンもあるとして、「これは販売可!」個体がいるように、「これは絶対にダメ!!」もいるわけで、その「絶対にダメ!!」個体は、”凄い個体を誕生させるor血統の能力を引き上げる 能力がある個体”というイメージです。


能力ですから、無形の情報も多々含むわけで、その結果有形の情報である「発現(形やサイズ)」以外の飼育者の所感を踏まえ、売れない個体がいるということです。

この個体もそういう類の価値を感じている個体で、価格を付けたらそんなに高くはならないんじゃないかな。でも、絶対に販売はできないね、次世代で結果を引きずり出してくるだろうから・・・そういう個体なわけ。


ノギスで測れない個体がいるように、プライスで価値を測れない個体もいるという訳です。真の意味で、プライスレスな個体ですね。プライスレスなんで、値段も付かないしショップにも並ばないし、ご予算を添えて頂いても応じることもできません。

bottom of page