top of page

譲渡不可【24本店ストック成虫No.72】♠7.8①

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2024年7月16日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年12月16日

今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:F2(同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード)

◆血統名:♠7.8(A7.8)

◆グループ:♠7.8(A7.8)

◆系統番手名:♠7.8①(A7.8①)

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛(A160含む)

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰



♠7.8①

体長:77.7mmほど

頭幅:28.7mm

顎幅:7.6mm

顎厚:未計測

♠7.8・・・・2024年の大看板ですね。初代から、1発勝負の綱渡りばっかり続けてきた系統です。yyii8.1の初代×A160メスです。A160にかけたいとは8.1誕生の頃から思っておりまして、電話で打ち合わせののち、綺麗で小ぶりなメスを1頭だけ入手しました。そんなに、沢山入手できる系統でもありませんでしたからね。そして、たった1頭のメスからの1腹が予想と期待を抑えてくれました。


2オスだけストックし、6メス体勢で臨む予定でしたが、まさかの秋に1オス準種が★に。たった1オス、なんとか生きてなんとか子を残してくれ!!!そう願い続ける1年を経て、無事に6腹が、しかも沢山の子を残しました。


たった1メスから始まり、たった1オスで繋がり、今に至る♠7.8・・・・6腹も飼育するド入魂っぷりでしたが、本当にどの腹も最高で、全腹ストックとなっている系統です。


綱渡りで繋がれてきた♠7.8ですが、私は虫とのご縁というものをなんとなく大切にしています。野外で出会う虫にも、なんとなくご縁を感じることがあるし、そういうご縁がないこともあります。ご縁が切れてしまうこともありますね。♠は繋がったということでしょう。

一体どれだけ7顎を出すんだという系統になりました。形状はスマートですが、実物はスペックなりか、それ以上の威圧感を持った個体ばかりです。7.5以上になってくると、見栄えとか写真写り以前にシンプルに太いです。圧倒的太さに切れ味のスパイス・・・もう最高じゃないですか。


この個体は、初代8.1の面影を強めに感じる個体です。手に乗せていて、時をわすれることができます。


この「本店ストック個体シリーズ」も今回で最終回となります。


今年度は、72個体もストックをすることができました。72頭もの超ハイレベルな個体達から厳選して次世代の親を決めます。この圧倒的母数と母数1つ1つのレベルの高さが、いわゆる本家虫の別格たるやというところに繋がっていくのでしょうか。無論、その上で次世代がへなちょこだったらカッコ悪いという側面もありますが(笑)


今年度、私は72回もこのシリーズを通じてホペイについて綴ったことになります。72回の記事をワンシーズンにアップするのは中々のフリークです。72回で、色々なことを書きました。ただ、結局何回綴ろうと何個体優良個体を手にしようと帰結するのはただ1点。


ホペイ飼育は最高

この原点が終着点であることに変わりはありません。


今年度の羽化はこのようにしてゴールを迎えました。この終着点が、また次世代への原点になっていくわけですね。


ブリーダーの入れ替わりもそれなりにあるのがホペイの世界ではありますが、最強の添加剤は個体や血統に対する愛情や、趣味を楽しむこと、そして続けることなのかな・・・と思います。


すぐに思った通りの結果が出ないこともあるでしょう。焦ることもあるかもしれません。不満に思うことも、趣味をやっていればあるでしょう。私は楽しい道だけを歩んできたつもりはありません。時には冷や汗をかくことだってありました。♠が1オスで繋がなければならない背景を持っていたように。時には焦燥感を覚えることもありました。GX50-Xの性能が2020年にグッと下がったように。羽化不全が出たりすると、猜疑的になったりもするかもしれません。いろいろありますが、そういう色々を一緒に歩むか、色々を捨てるかは大きな違いを作るように思います。


共に長い年月を歩んできた血は強いです。個体達は魅力的だし、唯一感のある顔をしてくれます。結局、どれだけ虫をみてきたかなんじゃないかなと思います。だから、どれだけでも見ていられる個体には魅力を感じます。最後を飾るのは8顎個体でも頭30個体でも比率40超え個体でも華奢可憐美麗個体でもありません。なんとなく、私のツボにはまって、なんとなく永遠に手に取ってられるホペイです。多分この個体が一番なんです。最強・最恐の個体は他にもいますが、それを超えて最高なのですから。

bottom of page