top of page

2024年夏季セール後:アウトレットメス単販売について

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2024年7月6日
  • 読了時間: 5分

平素は格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。おかげさまで、2024年も夏のセールを無事に終了することができました。さて、今年度のメス単の販売についてご説明・ご案内をさせて頂きます。



①   背景:メス単譲渡が難しい理由

昨年もそうでしたが、当店は腹(系統)を重視していますが、これは追加のメス単を簡単にはできないという縛りで飼育をしているということでもあります。優良個体が少ない系統や、撤退を検討している系統(今年度だとGX50-XK)であればメス単を販売できますが、優良系統程メス単の販売が難しいのです。理屈で説明するより、ケースをご紹介するとご理解頂けるでしょうから以下に例を示します。


-------------------------------------------------------------------------------------------

例:GX50-EXMPL系統・・・30頭しっかり採卵

⇒オス×15頭、メス×15頭に分かれた

3オス最低限をキープ、2系統+1オス準種キープ

→Aオスに対し3メス

→Bオスに対し3メス

この段階で、3オス6メス9頭をストック。残り21頭

優良個体率60%の超優良系統だとする

→6ペアくらいを販売できるとする・・・6オス6メスを消費

ここまでで9オス15メスを消費、6頭のハネオスがいるとする

※当店は優良一点物しか販売せず、他をプレで放出したりするため、全部を販売するわけではありませんから、オスの端数が出ます。

※このような、かなり控えめな布陣を本家で整えるケースにおいても、この段階で15/15メスを消費してしまうことになります。

※不全をカウントしない理想状態でもこのようなシュミレート結果になってしまいます

-------------------------------------------------------------------------------------------



メスに偏るというケースもありますが、40万超級の個体には複数メスをつけますので、そのケースにおいても端数のメスが出ることはまずありません。種親ストックについてはオスよりもメスの数が多いのも影響しています。これが当店の取り組みであり、メス単販売が少なく、昨年も高スペック優良形状のオス単がラインナップに並ばざるを得なくなった背景です。


系統のレベルが上がるほど、優良オスの数が増え、メス単の販売が難しくなってきます。これに加え、当店は1年の特定の時期に羽化が集中する飼育をしているため、その間に一気にペア組みをし、その後秋以降でもぽつぽつと羽化があってメス単の補充ができるなどということがありません。


揃えた新成虫でペア組をしなければいけないのと、それでも羽化時期に2か月ほどの誤差があるため、オスの羽化数・メスの羽化数・それぞれのストック数の記録をとっていっても、例えば昨日7月6日に羽化したオス個体をキープするのか販売するのかによってメス単消費の数が変動しますから、どうしても盛夏の頃までは「当店でキープするメスの数」「ペア組見(販売)のために必要なメスの数」が正確に把握できません。


正確に把握できないまま販売すると、当店の種親が減る可能性があり、生体専門店という特殊形態で事業をやるという当店にとっては致命的になりますから、その危ない橋を渡ってメス単販売ができません。


まずは、これが当店がメス単を積極的に販売できない理由です。








②   2024年度のメス単販売について

ここから先は、今年度のメス単の販売の予定について、直近で確定していること・概ね確定していることをご説明します。お客様のニーズに沿い、不平感を生じないような販売の仕方を行っていければと考えております。

 

【夏季セール後のメス単販売】

まず、ここまでで翅パカなどのエラーの程度がそこそこ大きいが、内羽は収納されているようなB品メスについてはプレ企画で全て放出をし切りました。残りは確認漏れが無い限りありません。


直近では、わずかに翅先が開いているなど、エラーの程度が低いメス単の販売を行います。7個体ご用意がございます。訳アリ品ですので、リーズナブルです。系統を重視する当店としましては、当店の今年度のレパートリーをご購入頂いている方に優先的にご案内するのが筋であると考えておりますので、以下の手順でご案内をさせて頂きます。

 

①   夏季セール・夏季セール前の御購入者様へ一斉メールでご案内

先行予約でペアをご購入頂いている方、6月23日解禁以降の生体をご購入頂いている方に、※ブログ閲覧PASSが記載された「夏季セール後のメス単販売のご案内」のメールを送信させて頂きます。


➁商品ラインナップは「ホペイフリークの自己満足日記」でご紹介

ショップブログは限定公開の設定ができませんので、販売媒体は「ホペイフリークの自己満足日記」で行います。ホペイフリークの自己満足日記に、販売メス生体・メスのスペックなどが一覧で並んでおり、閲覧PASSを入力してブログを確認、ご購入頂きます。お支払いは、ショップホームページを媒体としないご購入になりますので、お手数をお掛けしますが銀行振り込みに限らせて頂きます。


②   販売は先着順

販売は先着順とさせて頂き、メールで御注文を先に頂いた方からご案内をするようにさせて頂きます。①のメールで、メス単販売のブログの公開日時をご案内しますので、メール案内の時差によるご購入の不平感は産まないように致します。


③   メス単販売は期間限定

ブログを媒体とするメス単の販売は2日間限定とさせて頂き、2日間で御注文を頂かなかったメス単をショップホームぺージに掲載、夏季販売解禁生体をご購入頂いていない方にもご購入いただけるように致します。


まずは、上記のように少しだけエラーがあるメスの販売を行います。理由は、ペア組みの対象にならないから、メスの掘り出しが概ね完了した今(残り5蛹程)、A’レベルのメス単であれば販売ができる目途が立ったからです。今後についてですが、秋の生体ラインナップを更新する頃には完品メス単の販売ができますので、これについても秋の生体追加SALE後に、同様の流れでご案内をする予定です。


最近はメス単の方が売れ行きが良さそうですから、メス単をどんどん販売する方が利益率は良いのでしょうが、系統が優良になるとペア組みで消費するメスの数も増えます。ここがどうしようもなく難しいところです。


メス単販売を積極的に行えないことについてはニーズに応えきることが難しく申し訳ないですが、よろしくお願いいたします。


ホペイフリーク代表 山本 良樹 2024年7月6日記

bottom of page