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譲渡不可【24本店ストック成虫No.19】GX50-X(U2)

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 2024年6月27日
  • 読了時間: 4分

更新日:2024年12月16日


今年度は詳細については虫で語ろうというのがテーマです。血統・系統・虫は正直です。個体紹介についても、多くは虫に語ってもらおうというのが2024年のホペイフリークのスタンです。尚、本年度の系統一覧については以下によりご確認ください。


ホペイフリークのYoutube

2024年度系統紹介


今回ご紹介するのは以下の個体です。

【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:CBF1(同血統別系統の累代F3同士を交配)

    ※4世代目

◆血統名:GX50-X

◆グループ:GX50-X(9×Ag)

◆系統番手名:GX50-X(U2)

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載をしています。目的は「きちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位」です。→交配において重複する血統や系統があります

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・張飛

・皇帝


〇世代目、という表現を使ってみたところ便利だなということで、最近多用しています。表記ではなくて、表現です。そう表記すべきということを申しているわけではありませんが、表現としては便利だと思います。


GX50-Xは初代で、先のGX50-Xの記事で紹介した通り、頭29.9㎜個体と(後のX9)、顎7.4㎜個体(後のAg)に分かれたわけです。分けた目的は、いつかメインライン(X9)の純インライン交配で弊害が出た時に、血統を変えずに健全性を取り戻せるよう、サブラインとしてAgを立てていたということです。


同腹兄弟姉妹同士のインラインで累代指数を当店のシステムに則り純増させることは簡単ではありません。弊害が出ることがあったり、雌雄に偏りが出たり、納得のいく種親が得られなかったりと、様々な理由で純インラインブリードが成立しなくなることがあります。


今回の当店のケースですと、1オスだけ残したX(Ag)の種オスが★になってしまったため、メスのAgだけがあまった・・・そういうことがあって、X(Ag)の累代指数を純増させられなくなったということが起きたということですね。やむを得ないケースが起きたということです。


この際に、当店の表記法に則って記載をするとX9×X(Ag)はCBF1になります。この表記の在り方は色々あって構わないのでしょうが、当店は「世論」に合わせて記載をしているつもりです。

・累代表記が健全性も示すものとするなら、異系統交配をしたら健全性は高まることが多い

・累代表記が固定率も示すものとするなら、異系統交配をしたらバラツキや先祖返りが起こることが多い


累代表記については、「血統なら固定率」だとか、「血統ものは健全性が」とかいう机上の空論が捏ねまわされているので色々議論が起こるようですが、ハッキリ言って表記に理屈を付けたって理屈通りの次世代にはなりませんよ(笑)ということで、一定の法に則って表記をしていったときに、異系統交配は当店にとっては上の紫の字で書いたことの矛盾が、累代表記を純増させたときにそうなるべきとされている世論に対して起こるため、「いろいろあるが、はっきりしないことも多いもの」としてCBF1表記にするようにしています。


そのような延長にあるCBF1ですが、今年度のラインナップにあるX9①(F4)、X9➁(F4)、X9③(F4)、X(U2)CBF1、この4種に、発現傾向の大きな違いは感じませんし、成虫のサイズ感についてもU2は最大スペックを出してはいるものの、他系統でももう少し母数がいれば同レベルの個体が出てきた可能性も十分に考えられるため、CBF1表記のU2とF4表記の9番達と、多少の違いはあれど極端に大きな違いはない・・・・というのが、羽化個体が揃った今の当店の見解です。


X(U2)は発現傾向も安定しているし、虫のサイズ感も粒ぞろいなので、これをできれば9番達と同列に並べたい・・・しかし表記はCBF1である。このことから、当店は「4世代目」という表現を作って使い始めたわけですが、これが便利。


累代表記はCBF1だけど、世代としてはこの血統が始まってから新しい血を入れずにサイクルを回してきたN世代目ですよ・・・・こんな感じで表現をするとかなり、表したいことをしっくり表してくれるんですよね。そんなGX50-X(U2)、CBF1、4世代目の紹介です。


体長:77.7㎜

頭幅:29.6㎜

顎幅:7.3㎜

顎厚:5.3㎜

前蛹体重は25gから。とんでもない体積、とんでもない分厚さ、とんでもない顎体積、威圧感ながらにしてこの上翅の美しさ。もう反則です。最強です。


Xらしいヌシ感・オーラが半端ない個体で、しっかり体積がある腹が小さく見えるほどに広大な前胸、それに負けない幅広で分厚い頭、そして極厚極上形状の顎と、トータルで思い切り上半身寄りの個体です。


夢中で撮影してしまって、すっかり時間をかけてしまいました。時を忘れる個体であり、我々のプライベートの時間を吸い取ってしまうような吸引力ある1頭です。

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