Hopei of the Year 2025
- YY
- 3月30日
- 読了時間: 12分
みなさんこんにちは。ホペイフリークショップ代表・ホペイフリークの自己満足日記筆者・BE・KUWAホペイの世界執筆者のYYです。
BE・KUWAの95号から「ホペイの世界」が再開しますが、The Hopei Awards2024の入選個体の紹介は96号からになる予定です。94号は、特別な特集(レコード大特集)の関係で「ホペイの世界」は1回休載となりました。95号から再開ですが、95号では93号の続き、「蛹化・羽化補助の紹介」の続きを執筆。これで分量がいっぱいいっぱいでした。
The Hopei Awards2024の入選個体掲載を急ぎたいという気持ちは山々なのですが、季節に合わせたブリーダー様たちが補助についてのノウハウを必要とするシーズンの直前・・・・4月には、そのノウハウ紹介を優先すべきと考え、このような流れとなっております。何卒ご容赦ください。
また、「ホペイの世界」は当初から無期限連載ということで執筆をさせて頂いておりますが、今回のような休載を挟むケースが今後もある可能性がありますので、そういったイレギュラーも含めた設定に、2025年のホペイフリーク主催のホペイのお披露目の場はしていく予定です。

それでは、今年もおこないます、Hopei of the Year 2025の設定をご紹介します。設定は、時流を見て、また、皆様のお声を参考にしながら調整する可能性がありますので、予めご了承ください。
【概要】
・応募期間2025年9月1日~2025年10月15日
・応募対象Dorcus hopei hopei(羽化時期不問・死虫の応募不可)
※海外からのご応募については写真応募を可とする
・紹介→ブログ・ショップページ・BE・KUWA「ホペイの世界」号数未定
・2025年度優秀個体を応募個体より選出、本誌にて紹介をする
【背景】読み飛ばして頂いても大丈夫です
ホペイの世界のすそ野を広げるためにできることについては、色々な形で色々な有識者・ブリーダーと話をしてきています。その中で、ホペイの世界に公平感と勢いをもっと持たせるためには「ある程度の公平な競争が存在すること」、「お披露目の場が存在すること」ということは数年にわたってあがってきた見解です。
競技性が一見薄いところがホペイ文化の伝統的な特徴の一つであり、またホペイ文化の良き敷居の低さでしょう。その上で、筆者はホペイの世界に変化を作るためには文化由来とは少し違った新しい取り組みも行っていくべきであるという見解も持っています。その証拠にということにもなってしまいますが、とにかくホペイ業界について悩みに悩んだのが2021年から2023年。その結果、筆者は2023年のホペイコンテストを中止するという見解を持ち、その後「真・みんなのホペイ」という新しい形態を立ち上げ、これもまた途中で停止させるという紆余曲折があったのでした。
ホペイの世界の抱える一つの大きなハードルは、日本産オオクワガタのように、「サイズで勝負!」が軸にあるわけではなく、「形で勝負!」が主軸である点です。
定量分析(数値)の勝負観はわかりやすいのですが、ホペイ飼育文化由来の定性分析(形状)のコンテストというのは人それぞれの美的感覚で評価が変わってしまうのが難点です。評価を数値化する数式も作って試行をしてみましたが、色々な部位数値を得点計算の数式に組み込んでも、最後は「形状評価」という評価者の主観が入る・・・しかも、それなりの割合を取ってしまうところがどうしてもなんとかできません。
筆者はこれまで、これを難しいと考えてきましたが、むしろ・・・「やっぱり面白い!」と思い直し、再度お披露目の場の在り方を考えてみたのが2024年でした。それが形になったものが、The Hopei Awards 2024でした。
さて、ホペイは形で勝負!の世界ですが、良しとされる形には文化由来のバリエーションや考え方があります。もちろん、数値も評価に絡みます。文化的に、”野外では見られないような個体を、手塩にかけて育てる”という概念を創生期の頃から持っているのがホペイの世界です。このような独特な世界観もホペイの世界にはございます。
ホペイは、ワイルド由来よりも、文化由来の品評をされることが多く、小難しそうに見えるかもしれませんが・・・・・昨今のトレンドや流れに至るまでのこれまでを振り返ると、「結局は自慢の個体」の飼育に尽きる。本質は、実にシンプルであり、また他種のブリードにある価値観の一部にきちんと共通する。
というが当方の現在の考えです。
千差万別と言われるホペイにも、確かに甲乙はついており、色々言ってもブリーダーは「自分が飼育した自分が思うその年度の最高」を自慢したい、そして、「それがスポットライトを浴びると嬉しい」。これに帰結するように感じています。
クワガタムシには色々な楽しみ方がありますが、他よりも大きな個体・・・他とは違う色の個体・・・他とは違う形状の個体に特別感が見出されることからは、やはりホペイにも他種同様、「この個体は凄いぞ!」という番付が確かに存在するものと思っています。
これまで当方は、”ホペイの世界には競争要素が薄い”と表現してきましたが、見どころが多く、色々なタイプが存在するので競争が分散しているだけであるというのが2025年時のより絞り込んだ見解です。
数値ひとつとっても、体長だけではなく、各部位の幅や厚み、率など色々なところに見どころがあり、またどこに価値観を見出すのかに統一感が無いため、特定のジャンルで競うという濃度が低い。その結果、競争は分散し、競技性が薄く見える。しかし、突出した個体は確かに相対的に評価されているのである。たとえば、こういうイメージです。
2023年度ブリード(2024年羽化)では、超極美個体を多数輩出したのもホペイフリークの取り組みの特徴の一つでした。
極美個体・高等ヴィンテージホペイを手に取って再認識したのは、「やはり、細かろうと完成度が高ければ末端クラスの極太個体の横に並べて劣るものではない」
ということ。
このことから、ホペイというのは品評文化由来によって見どころが多く、また良しとされる形状のタイプにも複数あるが・・・・・結局は”究極”を求めている世界であり、究極の何を追いかけているのかといえば”究極の存在感”。スペックでもないし、ただ減点項目が少ない個体でもない。太かろうと細かろうと大きかろうと小さかろうと顎のシルエットがどうだろうと、見る人に刺さるか。そういうオーラがあるか。存在感があるか。ここに帰結したのも当方の2025年時のホペイの品評に関する見解です。
上記のような見解から、今年度のHopei of the Year 2025は、The Hopei Awards 2024と比較し、シンプルな設定にします。
【詳細】
応募個体を当方(ホペイフリーク)で募り、入選個体を各部門2個体選出(最優秀・優秀)。
入選個体をBE・KUWAの「ホペイの世界」で紹介。
・応募期間2025年9月1日~2025年10月15日
・応募対象Dorcus hopei hopeiのオス(上翅が閉じて腹が収まっていること※)
※死虫の応募不可・海外からは写真だけでのエントリーを可とする
※数値は記載して構わないが未硬化の段階での計測数値の記載は不可
・応募方法は3枚の写真と、「後述する指定の個体情報」「飼育者様の個人情報」を送信
→info@hopeifreak.comかXのDM(@hopeifreakshop)
・エントリー可能数はトータルで3個体まで(各部門ではなく)
・結果はショップホームページ・ホペイフリークの自己満足日記で公開
・個体紹介をBE・KUWA ホペイの世界 号数未定でおこなう
10月の下旬~11月上旬頃に、当方より入選者様へ連絡をします。
個体を当方に送って頂きます(当方が撮影するため)。
個体のやりとりの時期は打ち合わせをさせてください。11月に入ってからのやりとりを予定しています(生体への負担を考え:気温面)。当方が個体を一時的にお預かりし、写真撮影を行います。写真は白バックの垂直撮り、BE・KUWAホペイの世界に掲載される個体と同じような撮影になります。その後、BE・KUWA本誌で紹介されます。
本企画はホペイフリークが全て単独で運営しますので、
BE・KUWAは運営に一切絡みませんのでご承知おきください。
【部門別の説明】
部門は以下の2点のみです
①75㎜未満の部
➁75㎜以上の部
※顎全開で計測してください
※当方はお預かりした個体の再計測を行いません(ご入選者様の方で再計測を希望の場合はお申し付けください)
2024年はエントリーのバリエーションが豊富になるようにし、また、「血統部門」のような文化由来の部門も用意しましたが、今年度は先に説明の通り。究極の存在感を追求!・・・・に忠実な設定にします。結局は、圧倒的な存在感。完成度・美しさ・迫力・・・どこが突出していても、それは問題ではなく、エントリー個体群の中での究極。これを追求していくシンプルで深いコンテストにしようと考えています。
【応募方法例】
以下をXのDM(@hopeifreakshop)か、ショップE-mail
へ送信。
・飼育者名(ハンドルネーム可)
・産地:〇〇省××
・体長:〇〇.〇mm
・応募コメント(お任せ不可・アピールをしてください)
基本は飼育であり、大切なペットのお披露目です。自分が飼育した虫はご自身なりに推してください。そこもブリーダーの技量の一つです。スペック記載も、体調以外についての言及も可、アピールできるものはアピールしてください。「言葉がいらない」ということであればコメント不要ですが、それもアピールの一つだと認識します。
≪個人情報≫
〒〇〇〇-××××
〇〇県××市〇〇1-2-3
℡000-0000-0000
大鍬 太郎
掲載時はハンドルネームYYを希望or掲載時は本名を希望
【応募個体一覧について】
応募個体の一覧はブログの方で公開をします。
飼育者名の記載もお願いします。ハンドルネームでも、氏名でも構いません。
最後に、エントリーに当たっては以下の8項目に必ずご了承頂きますようお願い致します。
◆ご参加に当たっての注意事項◆
1.入選個体について
入選された方には、当方からご連絡を差し上げます。11月15日までに個体を送って頂き、当方が白バック垂直撮影を行い、その後返送致します。個体の発送締め切りは厳守でお願い致します。締め切りに間に合わない場合は、当方の所持する個体との差し替えを行います(これについては繰り上げ入選ができないため)。尚、どうしても上記期間に発送ができない場合は、ご事情を伺って対応をしますので、お早めにご相談ください。
※Awards認定(不認定)理由に関するご質問などにはお答えいたしかねますのでご了承ください。
2.個体の撮影に要する時間について
個体は綺麗に撮影したいと考えておりますので、格好よく撮れるまで撮影を続けます。撮影に難儀した場合は個体をお預かりする期間が長くなる(撮影日があと倒しになる)ことがあります。この期間(生体をお預かりする期間)における生体のグレードダウン(死亡も含め)などについても一切保証は致しかねます。ご容赦ください。
3.生体の輸送について
当方は生体の輸送、及び輸送過程における生体へのダメージ等について一切の責任を負いません(発送・返送時ともに)。発送については細心の注意を払って行いますが、生体の死亡についても当方は責任を負いません(保証は一切致しません)。また、個体が死亡した場合の送料の返金も行いません。気にされる方、及び問題があった際にクレームやお気持ち表明を仰るような方の参加はご遠慮ください。その結果、「種クラスは送れない」ということもあるでしょうが、その条件は他の方にとっても同じですから、「出しても構わない個体を出す」「参加はご自身で決めてください」というのが当方の見解です(昆虫に限らず、生体の品評会においてもおよそそういうものだと認識しております)。Awardsについては、「出場個体の範疇での賞」というようにご理解ください。世の中は広いので、もっと上のレベルの個体もいて当然でしょうし、表に出ない個体があっても良いわけです。
【入選個体に限って】
輸送にかかる送料はご負担をお願い致します。元払いで送って頂き、着払いでご返送させて頂きます。
4.応募個体一覧
応募期間後に、応募個体の写真一覧(これは飼育者に撮影して頂いたもの)の一覧をブログで紹介します。
5.生体
本Awardsは、生き虫のAwardsです。応募期間終了・個体郵送期間までにエントリー個体が死亡してしまっている場合・極度に弱っている場合は、入選ができない・入選の取り消しを行うという対応をさせて頂きます。また、生体発送期間までに生体が弱ってしまっており、撮影に耐えられない場合(ポージングを取らせられない場合)も入選ができませんのでご容赦ください。その場合は当方の所持する個体との差し替えを行わせて頂きます。個体が撮影に耐えられない場合は返送しますが、その際の送料(発送・返送)も当方は負担しませんのでご了承ください。
6.認定見送りの可能性
応募個体に不明点があった場合、Awards認定を見送る場合があります。その場合の送料も当方は負担いたしません。認定見送りに関してのご質問などにはお答えいたしかねますのでご了承ください。数値については当方で再計測を行いますが、誤差があるものですので極端に厳格には行いませんし、当方の計測値ではなくて、応募時の記載数値を(BE・KUWAとブログともに)記載しますのでご了承ください。
7.やりとり
生体のやりとりをしますので、やりとりの過程でリスクが少しでも予見された場合は、当方の主観でエントリーをお断りすることがございます。
8.本企画について
私、ホペイフリーク代表のYYが一人で運営します。本企画に対してのご意見は、ショップのメールアドレスに個人情報を添えて送ってください。失礼な発言や、エアリプなどについては放置をしません。それは他ブリーダー様の飼育されたホペイ・他ブリーダー様のコメントについてもです。目的はホペイの世界を盛り上げることであり、ホペイの飼育の楽しみ要素を増やすことであり、ホペイ飼育の世界のすそ野を広げるという基本的なことです。これを脅かす可能性がある言動に対しては、参加者が気持ちよく参加できるためにも、スルーせずに粛々と対応を致します。参加者の皆様におかれましては安心してご参加ください。
「ショップだから」という不当な圧力をかけてこられる方がたまにいますが、黙っているというスタンスはとりません。X等で公になった場合は、公で対応をしますが、基本的には法的な処置をすることを視野に入れ記録を取り粛々と(警告などもしません)対応しますのでご承知おきください。先のケースについては、不特定多数の方が見るSNSを荒すべきではなくというご意見もありますが、ショップという看板も絡めて行う取り組みです。公に何があって、どう対応したのかをハッキリさせた方が客観視点では安心であるというのが当方の見解です。
本件については「ホペイフリークの諸活動」「BE・KUWAホペイの世界」など、複数の要素が絡みますので、当方・本取り組みに対して名指しではない声が挙がったとしても、複数要素を満たし当方及び当方の取り組みに対する風評被害・営業妨害に抵触していると当方が判断した場合は、告知せず法的処置を取りますのでご了承ください。
お気づきの点やご意見がございましたら、個人情報(ご住所・ご氏名・電話番号)を添えて、ショップメールアドレスかXのDMまでご連絡ください。