☆商談可【25本店ストック成虫】No.1 KXX8.3-LB
- YY

- 7月1日
- 読了時間: 4分
更新日:24 時間前
※画像は単焦点レンズのデジタルカメラ(EOS-RP:Macro is STM)で撮影しています
※一部スマホ撮影の画像を差し込むことがございます
【生体情報】
◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ
◆学名:Dorcus hopei hopei
◆産地:福建省北峰
◆累代:CBF1【23GX50-X(CBF1)×23KX8.3(F2)】
◆血統名:KXX8.3-LB(Limit Break)
◆グループ:KXX8.3
◆系統番手名:KXX8.3-LB①
【血統内訳】
およそ以下のような血統を内訳としています。
※当店の単位の基準で記載。記載の目的はきちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位での血統ブレンドを示すことです
→交配において重複する血統や系統があり、またそれらの呼び名がものによって異なる場合があるため、末尾に”等”と記載(例:M127→張飛、A160→張飛;このように枝葉で呼ばれるものとグループで呼ばれるものが混在するため、それらは統合して表記することがあります・・・・この例では”張飛”。※ただし、レジェンド番手のようなものは別枠で記載する場合があります(例:A160))
※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません
・TP:E
・HO8
・張飛
・皇帝
・極峰
・WX
等
【血統誕生背景:KXX8.3-LB】
2023年、急速なスペックアップと体表の改善を果たしたのが当店大看板のGX50-X(23GX50-X)でした。これまでのようなX9番系(初代H299直系)や、XAg系(初代顎最強個体直系)のように、同腹兄弟姉妹同士の累代純増交配で累代を進めるのではなく、2022年3月に早めに羽化したGX50-X(顎7.5mm)を、2021年羽化のGX50-X9のメスに交配・・・系統交配と戻し交配のハイブリッドのような交配で誕生しました。この、従来なかったような配合が、大幅なスペックアップ・サイズアップ・体表の仕上がり改善等の変化の実現に繋がった・・・それが23GX50-Xでした。
2023年、部位数値面において他の系統の追随を許さなかったのは、しかしながらGX50-XよりもKX8.3でした。顎幅8.5㎜を優に超え、個体によっては9mmを超えるような顎幅の個体を連続で誕生させたスペック青天井血統でした。しかしながら、顎幅8㎜台中盤以降になると、仕上がりに難が出始めるというハードルも抱えていたのでした。
KX8.3のハードルを突破させてみたいという好奇の気持ちから、スペックに対しての体表の美しさが最もよかった2023年の「本店ストック個体No.44」の23GX50-Xオス×KX8.3のメスを交配したのがKXX8.3-LBです。
KX8.3とKX303は顎幅上限が9クラスの、今後10年出会えるかという傑作。しかし、このままスペックの天井を感じながらブリードを進めるのは大変・・・・。抜本的な革新をKX8.3もたらしたい。その思案の果ての交配が功を成しました。正直これほどうまくいくとは思っていなかったので、ダメもとで組んだ1腹のみ。しかも、10頭ほどの幼虫をお得意様に譲渡・・・・(なんてことでしょう・・・・)。今年度、販売に最も消極的な系統の一つとなってしまいました。
7後半~8中盤付近のクラスのオスを複数輩出、当店で飼育した同腹には(1番のみですが)7アンダーはおりません。また、KX8.3では仕上がれなかった領域に軽々と踏み込む数値実績を実現しています。体長80超&顎幅8超&頭幅30超という、スーパー大台を3連続で両立する個体が平然と仕上がる血統能力は圧巻の一言。
間違いなく限界(Limit)を壊した(Break)血統。
それが、KXX8.3-LBです。
KXX8.3-LB
2025年6月羽化
幼虫最終計測体重35g、前蛹ウェイト26gから
体長81mm付近、頭幅30.5㎜付近、顎幅8.3㎜超
※計測は動画を参照ください
★計測動画★












本個体が無事に頭を持ち上げた時の震え・・・・。今でも言葉にできません。
手に乗せた時に、手のひらが震えました。心も体も揺さぶる個体でした。

巨大な個体であり、しばらくの間、前胸背板と上翅の間の中胸の隙間が大きめでしたので、体長が82㎜を刻めました。その後、中胸が詰まっくると同時に、ぐっと体長数値が下方乖離しました。SNSで紹介していた数値と比較し、特に体長が小さくなっています。
上のような、オアシス内に横たわる様を眺めて何度息を呑んだことかしれません。
特に、圧倒的な体躯・分厚い巨頭・岩石を砕いたかのようなザクザクした彫刻のような顎。
実物はインパクト・存在感の塊で、感動よりも衝撃勝ります。
しかしながら、上から見ると実にバランスが整っていてカッコいい。
今年度もそうですが、どんなにスペックが上がっても当店のホペイは変に形状を崩していません。どれもカッコいい。シルエットバランスも良い。
スペックスペックではなく、根っこはいつもカッコよさの追求。
時にスペックを捨て、時に仕上がりの良さの追求という遠回りをし・・・・すぐに結果を求めるのではなく、確実な成果を積み重ねていく。
その取り組みの結晶が、このような個体・系統の誕生の背景にあるのかもしれません。
スペックまで視野に入れた血統構築は、いわば「血統のポテンシャル最大値の発揮」と「ポテンシャル最大値の向上」を目指すものでしょう。そして、限界の突破を個体の能力が成立させるときがある。その結果、奇跡のような個体が誕生する。連続性があるならば、奇跡のような系統が誕生する。そんな累代飼育のロマンを表現してくれる系統でもあります。









