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★商談不可【25本店ストック成虫】No.28 順昌W38 76U-NL

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 7月16日
  • 読了時間: 5分

更新日:22 時間前

※画像は単焦点レンズのデジタルカメラ(EOS-RP:Macro is STM)で撮影しています

※一部スマホ撮影の画像を差し込むことがございます


【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省順昌

◆累代:F2(NLSP2代目)

◆血統名:W38

◆グループ:76U-NL(No Limits)

◆系統番手名:76U-NL①

※系統紹介動画で言及が漏れましたが、2腹あります(①と➁)



【系統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載。記載の目的はきちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位での血統ブレンドを示すことです

順昌W38は全系統辿れは2002年入荷のWild38mmメス持ち腹にたどり着きますので、系統の潔白は血統のブレンドでは証明する必要がありませんが、次のような系統のブレンドになっていることは示します。なお、「75系統から派生した76系統」のように、系統が多岐にわたった順昌W38は単位の統一が難しいため、当方の主観で記載をしており、そこにはあまり法則的なものはございません。

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・76U-Limited

・73C系統

・72系統

※さらに詳細な歴史を知りたい方は以下からどうぞ



【血統説明76U-NL】

2006年に登場した75系統内の76㎜をスタートとし、2010年に「76U-Limited」に昇華された76系統。バラツキが激しいと言われてきた当時の順昌系統群の中において、固定率及び優良個体の出現率の高さから一斉風靡をしたのが76U-Limitedでした。しかし、小型個体が多く、また累代の弊害も発現したことにより次第に世の中から姿を消していった系統でもありました。


当店のW38の歴史は、譲り受けた「俺の目指すところ」と称された76U-Limited(type:Z)の姿、及び当時そういった方向で支持をされた怪物順昌群の継承です。


ただ累代を回すだけでは、血統名は繋げても当時の衝撃や美意識の継承は難しく、73系統や72系統、その他各種系統のブレンドを試行錯誤しながら今日まで順昌ホペイを繋げてきました。その中でも、最も76系の血が濃かったのがNLSP。濃い分難易度も高い。そう思ってきましたが、「されど最後は血統を信じてみよう」というNLSPのインライン交配の先に誕生した奇跡が2025年今年度の76U-NLです。


これまで敬遠してきたインライン交配を再度実行、初めてやりたい親選び・やりたい交配を高純度でおこなったかもしれません。その結果が今年度の究極アウトプット。

・幼虫サイズの格段のアップ

・暴れが無くなった

・76発現の固定率の高さ過去トップ

・成虫のスペック過去トップ

・変態能力過去トップ・当店のホペイの中でもトップクラス

いきなりすべてを揃えてくれました。

ブリーダーの想像力に限界はあっても、血統に限界はありませんでした。正にNo Limits。実物を見られた方はみなため息をつかれます「こんなのばっかりなんですか」そうなんです。それが順昌76U-NL。



【数値実績】完品羽化した個体の数

・顎幅最大値はおそらく7.6㎜

・妖怪比率個体複数

※2025年時点で順昌で余裕7アップを誕生させられるのはおそらく当方の血統だけです


順昌W38 76U-NL

2025年6月羽化

※以下の想いにつき、体長以外非公開

体長:76㎜



★個体動画★


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私にとって特別な個体です。

スペック・形状・種適正・・・・個体が見られる色々を差し置いて、私にとって特別な個体なのです。以下、リスペクトを込めて、やや暗い明暗がはっきりした写真でお届けします。


BE KUWA20号で紹介された75系統(WF3)76㎜個体とあまりにもそっくりな個体。サイズも、形状も、相似を超えて合同。あの時「いくら積まれても手放さない」と言われたあの時のレジェンドが、19年の年月を超えて再来しました。

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個体の姿勢などについても、

紹介された画像に近しい雰囲気になるように工夫をして撮影しました。

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べたーんと広い頭部と、四角くてスッキリしている割に広大な背面。

全盛期の順昌W38の姿、ここにあり!

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最近の北峰ホペイには、いかり肩の個体が増えましたね。でも、昔のホペイはなで肩の個体が多かったし、前胸背板の両サイドは平行気味な個体が多かったように思います。

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「頭部下方に巻き込むような前胸の形状が、頭でっかちな印象を・・・」なんていうことを言われた順昌の前胸背板の形状も今まだここに発現しています。このような観点で、かつてそう言われたことを何年も後にちゃんと発現させることも血統の継承で、IZMを繋いでいくことだと感じます。

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昨今の極太幅広個体としては、通用しなくなった古き良き時代のスペックです。2018年頃、ある日久しぶりにBE KUWA20号を開いて、「あの時あんなにバケモノじみて太く見えて、あんなに非現実的に見えた個体達は、こんなに細かったのか」と思いました。


でもそうじゃないんです。


そういうことで測れない価値を持った個体というのがいるんです。


このようなホペイの楽しみ方は、どれだけ凄くなったかだけではなく、どれだけあの時のあの個体をいつまで繋げるかでもあるんです。


血統を語る上で、もし話題に上がるあの時のあの個体が手にいたら素敵ですよね。そういう過去に合った夢を今まだ見せてくれる個体、それがこのような個体の価値なのです。


ホペイの世界では、タイムスリップした世界を虫に見せてもらうことができるんです。血統に対してのリスペクト、血統の美意識の理解に努めようという姿勢がブリーダーにある限り。

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私は、この個体を手にして心が2006年頃にタイムスリップします。あの時もホペイにぞっこんでした。今とは違う熱量も持っていました。


この個体の羽化のお陰で、私はあの時の熱量も今の熱量も持っているブリーダーに昇華されました。ブリーダーは虫を支えますが、ブリーダーの気持ちを虫が支えてくれることも多分にあるのです!

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