【26本店ストック個体No.58】GX50-yyii8.1M玖極
- YY

- 8月14日
- 読了時間: 15分
現段階で種親確定の個体です
※興味本位からのお問い合わせもご遠慮ください
「本店ストック個体」で紹介するのは当店のストック個体(原則非売個体)です。
販売個体はショップページでご確認ください。
血統の歩みやストーリーはNo.57以降同じものですので、
既に読んだ方は本個体画像までスクロールしてしまってください
流通が極めて少ないスペックを有する個体には計測動画を付属させますので、計測の様子まで気になる方はご確認ください。血統の背景や生い立ちの詳細は以下の動画でご確認いただけます。デジカメ撮影です(EOS-RP:Macro IS STM)、肉眼で見た時と同じ形状に写るように努めております。
【2026年の血統コンセプト】
形状追及の年、偶数年の2026年。
全血統に共通するコンセプトは以下の3点です。
①累代飼育が楽しいこと
⇒健全健常で能力が極めて高いこと
(完品羽化能力:6月27日時点の実績は母数約260頭に対し完品羽化率98%超:98.46%)
数勝負ができる。多数飼育した分多数良い個体が生まれる。
②存在感を絶対的に表現できること
文字通り大あご以外の「スタイル」において唯一感を示せる。
品評に強い映え感を有す
③自由度の高い血統であること
インライン交配・系統交配・血統交配(アウト)両方での使い勝手が良い。
スペックブースト能力・特殊形状成立&羽化力の向上
【2026年血統系統ラインナップ紹介】
以下動画で当店の今年度の各血統系統の詳細をご確認いただけます。
↑クリックでリンクが開きます
本ページでは以下の個体を紹介いたします。
【生体情報】
◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ
◆学名:Dorcus hopei hopei
◆産地:福建省北峰
◆累代:F4(同腹兄弟姉妹同士交配純インラインブリード)
◆血統名:GX50-yyii
◆グループ:GX50-yyii8.1M9
◆系統番手名:GX50-yyii8.1M玖極
【血統内訳】
およそ以下のような血統を内訳としています。
※当店の単位の基準で記載。記載の目的はきちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位での血統ブレンドを示すことです
→交配において重複する血統や系統があり、またそれらの呼び名がものによって異なる場合があるため、末尾に”等”と記載(例:M127→張飛、A160→張飛;このように枝葉で呼ばれるものとグループで呼ばれるものが混在するため、それらは統合して表記することがあります・・・・この例では”張飛”。※ただし、レジェンド番手のようなものは別枠で記載する場合があります(例:A160))
※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません
・TP:E
・HO8
・劉備
・張飛
・皇帝
・TT2A
・SAX
・極峰
・等
【究極の存在を目指して】
GX50-yyii8.1M⑨・・・2024年に、ほぼ販売をしなかった希少血統です。数が少なかったわけではありません、私が追いかける”究極”の実現に近づくためには、より精度の高い選別を、わずかな違いを発現する個体たちにかける必要があったのでした。それはオスについてもメスについてもです。そして、その先に誕生したのが今年度のGX50-yyii8.1M玖極(エムキュウきわみ)です。
【玖極と書いて究極と読む】
9は、中国では縁起の良い数字とされています。「永遠」や、「最高位」といった意味を持ちます。玖という漢字は、黒色の石・・・・黒い球体の石を表します。高貴で貴重という意味も持っています。左の”王(たま辺)”は、玉。石を示し、右の”久”には「長く続いていくもの」「長く続いてきた昔ながらの」といった意味があります。
以下にGX50-yyii8.1M9の歩みは記しますが、yyii8.1M9は2020年に誕生した、おそらく極太オオクワガタ(日本産も含み)の中で初めてこの世に登場した信憑性のある8顎完品・・・・初代GX50-yyii(2020年CBF1)の次世代で、GX50-yyii8.1MとGX50-yyii8.1Fに分岐。そのM系から派生した系統です。
「8顎はあり得ない」という定説を覆した初代yyii・・・・その次世代では、更に8顎が登場。しかし、その8顎と並び立つ7顎個体がいた・・・・・。2022年時の「8顎」の存在感というものは今以上に凄まじいものでしたが、”されど、形と存在感を以てしてその8顎に並び立てる”という風格を有した個体がyyii8.1Mでした。そして、その次世代はyyii8.1M①とyyii8.1M⑨に分岐。yyii8.1M①からは3代目となる8顎が登場しましたが、「それでも尚のこと形状と品格である」と抜きんでた存在感を放ったのがM9。
そのM9の次世代、それがGX50-yyii8.1M玖極です。
M玖極を手にしている時に限って、先々のことよりも今にフォーカスできるような、そんな吸引力を持ったのが今年度のM玖極です。
ホペイのスペックは青天井でしょう。形状のバリエーションの可能性にも無限の可能性があるでしょう。サイズももっといくものでしょうし、比率にもさまざま可能性はあるものでしょう。いろんな開拓の余地があるでしょう。ホペイの世界は青天井で、底なしです。
しかし、M玖極を手にしていると、それらはそれらとして・・・
「一つの完成形といそうのが存在してもおかしくない・・・と思えてくるのです。
「これは、このような形状として一つの完成形態、究極なのではないだろうか」
日々羽化する個体たちを見ながら、M玖極はただただ羽化が楽しみで硬化が楽しみなのです。そこには、スペックの大小による一喜一憂もなければ、形状の優劣による一喜一憂も薄いのです。
羽化した個体を手に取ってただただ満足できる
という恐ろしくシンプルなものをダイレクトに感じさせてくれる個体群なのです。このことから、私はいよいよ、”そうなったとき”に発動しようと思っていた、数字の漢字化、9を「玖」に変換し、その後に”極”をくっつけ、
これぞ目指していたもの、世にM9を出さなかった理由であると、
玖極と書いて”究極”と読む系統に名付けなおしたのでした。
【M玖極のあゆみ】
2020年、世の中を大震撼させた3頭のyyiiがおりました。
カブトムシのような立体感を発現させたyyii294
圧倒的比率とコミカルな形状で名前の由来となったyyii68
そして、世の中で初の8顎完品を体現したyyii8.1
系統名の通り、M玖はyyii8.1から派生した系統です。

上の初代8顎個体子は、次世代で2オスに種親を分岐させます。

上の個体は、2代目でも出現した8顎個体。なんと、2代連続で8顎を誕生させたのである。本個体は、yyii8.1F➁という系統になり、その後今年度のMT8.1につながる。



体長は70㎜ちょっと、顎幅は7㎜きっかりという個体であったが、圧倒的存在感と、不思議と絵になるような雰囲気・・・・その個性から、個人的には8顎を有した8.1Fよりも格上とし、Main種親とした。それ由来として、次世代はyyii8.1M(Main)と記載されることになる。

上のMオス(Main)は、2024年、2系統を誕生させた。
・GX50-yyii8.1M①
・GX50-yyii8.1M⑨
である。
M①もM⑨も形状は似ており、M①の方が一般受けする形状であった。太く、ごつい個体がおり、7後半顎の個体も複数、上の個体のように8顎の個体も出現した。人気があった血統で、次世代の結果も良い。
M①は非常に成果が良く、スペックも高かったが、やはりMに求めたかったことが一つ・・・・
それは、カッコよさやスペックなど言語化できるものではなく、
なんだか絵になる・・・・
という、得も云える上品さ、品格、風格・・・・・。

M⑨は、スペックこそM①に劣ったものの、上品な個体が非常に多く、まさに・・・・というイメージ通りの個体群であった。また、ご興味がある方は「24本店ストック個体」をご確認頂きたいが、酷似した個体が多く、選別が難しかった。本個体にうり二つの個体も例えばNo.39などで確認できる。
上の個体の子が、今年度羽化のM⑨→M玖である。
なんと、yyii8.1Mは、先代も先々代も、2代にわたって「ホペイの世界」のタイトル画を飾っているのである。間違いなく、絵になるのである。なんだか存在感があり、謎の風格があり、妙に品格があって、美しいのだ。
【玖極(究極)であって原点】
M玖・・・・
玖・・・・・・
まさにM9にぴったりな漢字です。
”久”が示すように、M系には、昔ながらの良さを忠実に求めています。頭が大きく、ボディーが締まってカッコいいこと。スタイルが良いこと。複眼突起など、ホペイらしいとされた特徴がきちんと主張をしていること。昔から愛好家が良しとしてきたことを、今にきちんと繋いでいること。まずはこれを大切にしています。これをもって、M玖はホペイらしいとしています。大きく形や雰囲気を変形させるのではなく、磨き上げながら代々繋いでいきたい。いつか球体のように無欠に近づけるように。そんな意味も、Mを累代してきた歴史を振り返れば心に染みます。
”玉(王)”が示すように、オオクワガタが黒いダイヤと言われたなりには、上品で品格があり高級感があることを求めています。色々な誉め言葉を持つオオクワガタですが、やっぱり”カッコいい”、”美しい”、”品格がある”、”上品”な、黒いクワガタムシです。その良さを雄弁に語る個体群を、代々完成度のブラッシュアップを図りながら・・・いつか球体のように粗が無くなるまで磨いていきたい。そんな想いもぴったりです。
今、M玖極は私にとって一つの完成形です。
これ以上、大きな変化を加えたいとは思いません。これ以上スペックアップしなくてもかまいません。でも、これが何頭いたってうれしい、何頭でもいてほしい。この感覚をもって、一つの完成形だと考えています。
1腹勝負の究極系統は、♠とM玖ですね。
♠は、能力や性能、スペックといったブリードテクニック由来の究極に達しており、M玖は形状や品格由来の究極に達しているという印象です。
とはいえ、当然この先もあるのがブリード。
矛盾するようですが、形状や品評という観点を除けば、累代飼育の可能性は無限。”もう満足”というのが無く、飽くなき探求心があるのが本物の愛好家でしょうから、私もM玖には、次世代では、しかし「あの時M玖はまだ完成していなかった!」と思いたいという好奇の気持ちが無いといえばうそになります。
M玖極、私が現時点での完成度個体群としているだけであり、この先の可能性はやはり果てしないものなのでしょう。それがホペイ飼育の歩みなのでしょう。でも、今の1点ではこれが完成で良い。それがM玖。
もし、幸運にも今年度M玖極を手に取られる方がいらっしゃれば、
ぜひ次世代では自分色の黒玉を目指してみてください。
というのは、今年度もさっぱり売りたくないんですよ・・・・困ったことに・・・・。
【数値実績】毎年原則完品をカウント
※高スペック個体は多数おりますが、今年度はスペックを数えておりません
※形状追及の年であるため
※全系統昨今最強クラスのスペックは望めますのでご安心ください
→いずれ「26本店ストック個体シリーズ」でご確認いただけます
GX50-yyii8.1M玖極
2026年7月23日羽化
体長:73.1mm
頭幅:28.5mm
顎幅:7.1mm

2026年最強個体の一角です。
M玖・・・・紹介直後からお問い合わせが大変なことになっていて、色々なお返事が回っておりません、すみません・・・・。
※26GX50-yyii8.1M玖極の予約は締め切りとさせていただきます
※ショップラインナップには数ペア並べられる予定ではあります
お問い合わせも嬉しいですが、極めて僅かに世に出した2024年M⑨としては初代であった24GX50-yyii8.1M⑨を手に取られた方からのご好評も嬉しいです。飼育が楽しい手にして楽しいといったコメントが寄せられました。
2020年発祥のGX50-yyiiの前身は2017年に遡ればGX50-Gという血統に行き着きます。2018年にはGX50-Xがスペックモンスターとして一世風靡をしましたが、その1年前にはGX50-Gという超絶完成度個体群が時のホペイとなり・・・・これは喜ばしいことではないのですが、1年2年にわたって系統名を似せた出品が横行し、多くの不純な質問を受けたりということもあったりしたのでした・・・・。
というのも、GX50-Gは本当に数名にしか出していない希少系統でもあったのです。希少なのに、極上個体が多かった。気になる方は、当方の「ホペイフリークの自己満足日記」で、「2017年傑作選」と検索してみてください。
実はGX50-Gは当時まだ流通はしなかった完品の顎7に王手をかけた血統でもありまして、1頭が7.0㎜、もう1頭が硬化して6.8~6.9㎜と、当時としては壮絶な顎基部幅を叩き出した血統でもありました(当時は顎7ホペイが公に出ることはまだなかったのです、そして、顎7ホペイが成虫として公に出たのは2018年、それがGX50-Xだったのでした)。
加えて、75㎜アンダーながら頭幅が29㎜を超える超頭でっかちフォルム、上質なツヤ感を有する漆黒の肌質・・・・青空の下で写せば空の蒼を映す・・・・そんな美しさも有していたのでした。
「もしかしたら、一つの究極ではないか・・・」実は当時、そんな話も愛好家の間では巻き起こり、「これ、世論が”顎”、”顎”というように、顎をさらに太く画像加工したらどうなるだろう」と、顎を太くした加工画像を送って頂いたという裏話もありました。そして、「画像を加工して顎を太くしたらダサくなってしまった・・・・やっぱり、ありのままで完成度が高いと思われる・・・」という、それ以上顎を太くしたらダサくなってしまうという完成度を放っていた個体群・・・それが今のyyiiに繋がっているというわけです。
久しぶりに、約10年前(9年前)のその個体を振り返ってみましょう。

やはり今振り返ってみても素晴らしい。
やはりホペイは形状。
やはりホペイはオーラ。
言語化できない品格・迫力・存在感を放つ個体がいる・・・・
そんな「ホペイの世界」の奥ゆかしさを、今でも語ってくれるような個体です。

ああ、なるほどな、
と思います。
M玖はyyiiの原初のホペイとなるGX50-Gによく似ているのです。
あの時、「究極かも」と思い、「究極かも」と言われた形は、やはりある種の完成度の高い形状であり、それを今も当時のように輝かせるM玖は、やっぱり色褪せぬ存在感を放つのでしょう。
良いものは良い。
そして、いつになっても良い。
このような、「良い個体という存在」を語ってくれるのがM玖なのでしょう。”昔は良かった”という話をよく聞くのがホペイの世界ですが、私にとってM玖は「昔良かったものは今でも良いよ」と伝えてくれる貴重な存在です。
断っておきますが、色々な良さがあるのです。完全に別解で、だけど同等以上の個体も存在しうることでしょう。そして、ホペイブリーダー各々が、自分の”究極”を目指すのが楽しいのが、「ホペイの世界」です。これは私にとっての一つの頂であるにすぎません。
でも、ここで一つ世に伝えたいメッセージがあります。
最近はホペイのバリエーションもさらに豊かになった一方、形状・スペック・世論の評価など、いろんなものが気になって迷走しているブリーダーがいらっしゃるような気もする今日この頃。もし、「これ、自分にとっては、いいんだよなぁ」という個体が生まれたなら、ぜひぜひ我を貫いて繋ぎ続けてほしい。
直ぐには、世の中は評価してくれません。
それは、単純にレスポンスが遅いのです。
当たり前のことです、ブリーダーは自分の虫を種親→幼虫→蛹→新成虫と見てきています。その中で、自分の虫の評価も高まってくるわけです。でも、みんなは自分の虫を見ているわけですからね、すぐに人の虫に目はいきません。だから、「これは良いぞ!」と発信をしても、すぐにはレスポンスがないことがあるのです。その時に、「イマイチなのかなぁ、ウケないのかなぁ」と早とちりをせず、続けてみてください。きっといいことがあります。
いまだから言えますが、
2024年の♠7.8・・・・夏のころの世論の評価に私はなんとなく物足りなさを感じました。こんなにいい個体なのにな。こんなに腹があってこんなに魅力的な個体が全腹でいる凄い血統なのにな。その♠7.8は、2024年の冬のころに急にブレイクしました。魅力を認知していただくのに、少しタイムラグがあったのです。
2023年のDX50の評価に私は不服でした。「これほどの湾曲短歯が、これほどのスタイルと体積を放って出現しているのに!?」・・・そして、その不服っぷりは年内いっぱい続きました。ということは、次世代が出てくる2025年まで続いたということですね。「いやいや、でもこれは絶対に良いホペイですよ・・・・」と、我を通したのが2025年羽化。ハンバーグがレジェンド筆頭となり、2025年のDX50はついにショップラインナップにペアが並べられないほどの人気っぷりとなりました。その人気の波は翌年まで続き、2026年の春までお問い合わせが続いたのでした。
M玖も、実はそのような傾向があった系統です。2024年時には、より太いM①や8顎直系のF➁がブレイクしていました。「なんでM⑨なんですか?」という素朴な雰囲気の疑問を結構頂きました。今だから書きますが、福袋の内容について、「M⑨はいらなかったけどね」と言われたのも悲しくも懐かしいです。私としては、最高傑作の一角を入れたつもりだったんですけどね・・・・そして、それを入魂採卵していたら・・・・今年度の当家と同じくらいの成果がでたのでしょうが・・・・。
一方、M⑨の輝きを拾ってくださったわずかなブリーダー様がいらしました。
今、血統を大切にしていただいていてとても嬉しく思います。
そして、2026年M玖は初動からフィーバーを始めています。虫がいいのは大切なのですが、せっかく「楽しみ方は人それぞれ、形状の好みも十飼育者十色」な飼育文化を楽しんでいるのです、やっぱり、ご自身が「良い」と思ったものは続けてみてください。タイムラグがあってやきもきするかもしれませんが、やっぱり良い虫に対して世論はちゃんと応えてくれるものです。また、数代美意識をもって血統を繋いでいくと、血統の良さも濃くなっていくものです。そういう、自分ならではの世界観を虫が代弁してくれるというのも、この「ホペイの世界」の楽しさですよ。







原初のGX50-Gと比較して、雰囲気やカラーは非常に近しいですが、更にその濃度が濃くなった印象です。初代よりもスペックは劣りますが、初代よりも頭は大きく見え、大あごも大迫力になりました。
私が特にこだわっている内歯の存在感が更に際立ったのと、上下に押しつぶしたようなデフォルメ感、コミカルでファニーな感じが強まったのも好印象です。
強烈なパンチ力を放つ個体ですが、やはり上品。
玖極にふさわしい1頭です。
この唯一無二感は、やはり”美意識”由来なのかな、と思います。
美意識の累代・・・・。
ただ血統を繋いで言葉上の形状を追い掛けスペックを増そうとする取り組みだけでは体現できないようなものであるように思います。









