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★【26本店ストック個体No.65】GX50-MT8.1

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 8月16日
  • 読了時間: 18分

更新日:7 日前


「本店ストック個体」で紹介するのは当店のストック個体(原則非売個体)です。

販売個体はショップページでご確認ください。


流通が極めて少ないスペックを有する個体には計測動画を付属させますので、計測の様子まで気になる方はご確認ください。血統の背景や生い立ちの詳細は以下の動画でご確認いただけます。デジカメ撮影です(EOS-RP:Macro IS STM)、肉眼で見た時と同じ形状に写るように努めております。


【2026年の血統コンセプト】

形状追及の年、偶数年の2026年。

全血統に共通するコンセプトは以下の3点です。

①累代飼育が楽しいこと

⇒健全健常で能力が極めて高いこと

(完品羽化能力:6月27日時点の実績は母数約260頭に対し完品羽化率98%超:98.46%)

数勝負ができる。多数飼育した分多数良い個体が生まれる。

②存在感を絶対的に表現できること

文字通り大あご以外の「スタイル」において唯一感を示せる。

品評に強い映え感を有す

③自由度の高い血統であること

インライン交配・系統交配・血統交配(アウト)両方での使い勝手が良い。

スペックブースト能力・特殊形状成立&羽化力の向上


【2026年血統系統ラインナップ紹介】

以下動画で当店の今年度の各血統系統の詳細をご確認いただけます。

↑クリックでリンクが開きます




本ページでは以下の個体を紹介いたします。


【生体情報】

◆種類:ホペイ/ホーペ/ホーペイオオクワガタ

◆学名:Dorcus hopei hopei

◆産地:福建省北峰

◆累代:CBF1(24GX50-yyii8.1F➁×24GX50-X9①)

◆血統名:GX50-MuTant8.1

◆グループ:GX50-MT8.1

◆系統番手名:GX50-MT8.1⑧

【血統内訳】

およそ以下のような血統を内訳としています。

※当店の単位の基準で記載。記載の目的はきちんとしたホペイ種であるという信頼が持てる単位での血統ブレンドを示すことです

→交配において重複する血統や系統があり、またそれらの呼び名がものによって異なる場合があるため、末尾に”等”と記載(例:M127→張飛、A160→張飛;このように枝葉で呼ばれるものとグループで呼ばれるものが混在するため、それらは統合して表記することがあります・・・・この例では”張飛”。※ただし、レジェンド番手のようなものは別枠で記載する場合があります(例:A160))

※記載している以上の情報を個人単位で提供は致しません

・TP:E

・HO8

・劉備

・張飛

・皇帝

・TT2A

・SAX

・極峰

・等


【血統説明GX50-MT8.1】

・コンセプト

24GX50-yyii8.1F➁×24GX50-X9①

当店の自家繁殖血統同士の血統交配1代目CBF1です。


「ボディーでの絶対的差別化」をコンセプトとしております。

”好みは人それぞれ”といわれるなりには、ホペイにおける形状差別化は容易ではありません。いろんな形があってよいわけですから。加えて、形状での差別化は年々難化しているというのも当店の見解です。難化の理由は複雑化と多様化です。


・スペックでの差別化の難しさ

実はスペックでの差別化は容易ではありません。圧倒的超末端クラスは話が変わってきますが、それ以外については見どころと好みが人それぞれという理由から差別化が難しいのです。同じ顎幅7.0㎜でも、体長が違えば比率が変わります。巨大な個体の顎幅7.0㎜を、中堅程度の太さと見る見方もあれば、大台は大台という見方もあるわけです。また、大型個体になると成立の難しさ(飼育の難しさ)が高まるということも加味してみる必要があります。81㎜で顎幅が7.2㎜の個体というのは、顎幅比率はさほどでもないものの、それだけのトータルスペックを揃えた個体という観点からでは飼育難易度が高い個体でもあります。


・形状での差別化の難しさ

ホペイの顔、とも言われる大あごの形状は多様化しています。それは、極太顎の個体群においても、です。2015年前後では、「7㎜顎というのは、基本的にストレート」と言われておりました。太くなるのに適して、また基部数値を稼ぐのに有利な形状がスペックの先駆けとなるのはそういうものです。しかし、今や7㎜台の大あごはストレートに限ったものではなくなっています。湾曲、顎先が入った個体、ショート・・・様々な形状での極太個体がいます。太顎個体群ですら、形状の自由度を拡張し始めています。現在流通するホペイの顎形状は、多様であるといえるでしょう。


上記のように、”好みは人それぞれ”×”流通する個体の形状は多様”というのが現在のホペイの世界。されど、その中で毎年スポットライトを浴びる個体はいるわけで、番付を意識していようがいなかろうが、やはり傍観者による優劣・・・とくに「これぞ!」という個体は毎年なんとなく存在しているものです。


一体、どこで差別化が図られているのでしょうか。当店は、以下の3種にその差別化の可能性を分類しました。

・圧倒的スペック(比率などではなく、計測値そのもの)

・極端に希少な形状(かっこいいかどうかではなく)

・奇跡のプロポーション(スタイル・美しさ・バランス)


この中で、狙って撃ち抜けるのは2番目。

特に、ボディー・・・ボディーが違う個体、それは、顎がどのような形だろうが存在感を示せるのではないか!?


成立難易度が高い超肉厚超立体的なカブトムシボディーの連続性を狙い、大あごの形状に関わらず存在感を示すことができ、また、SNSなどで紹介する写真写り・・・映え感が良い(有利)・・・これがMTのコンセプトです。形状が特殊な変異個体を狙う。まさにミュータントを狙ったというわけです。




・血統構築の背景

当店は本シリーズ「2026年本店ストック個体」を更新している6月下旬~7月の頭が当店の交配のシーズンになります。そう、当店は交配の時期が遅いのです。理由は簡単、後出しじゃんけんをしたいから。詳しく知りたい方は血統紹介動画をご覧ください。羽化個体を見て、得られることがあるのです。不眠不休の立ち合いで得た情報や手ごたえは、本年度から活かしたいものです。


2025年、衝撃的な個体が誕生しましたね。

DX50のハンバーグです。

↑クリックでリンクが開きます


おそらく、yyii68初代と同等の衝撃。

圧倒的存在感の個体の誕生に、DX50は一躍時のホペイになったものでした。

さて、このハンバーグ形状の個体は4~5頭蛹で控えていたのですが、いずれも若干の不具合を生じました。現在種親として活躍している本記事で紹介の個体のみ、一切の不良なく健全無敵に仕上がってきたのでした(翌年のDX分まで交配しても非常に重くものすごい力を有するド健全な個体)。


レジェンドとなったハンバーグの顎基部幅数値は6.9㎜・・・・昨今の大台は割っています。超大台には遠く及びません。しかし、多くの巨大極太個体群を差し置いて圧倒的な存在感を示している(今も)ことに間違いはありません。


これだ!

この圧倒的なボディー・・・。広大でとんでもなく分厚い前胸、幅広なだけではなく、ハンバーグのように分厚い頭部・・・このような、圧倒的に”違う”ボディーは、絶対的な差別化を図れる1つの道なのだ!なぜなら、顎の形状も体表の質感も関係ないのだから・・・・。


2025年DX50として存在した強烈肉厚個体群・・・それを、ド健全で美しい体表の仕上がりで体現する。それを、2025年にやはり行った不眠不休の立ち合い・・・・そこから得られた情報を総動員して実現する。これがプロジェクトMTです(ミュータント:変異個体量産プロジェクト)。


種親として白羽の矢を立てた血統はGX50-yyii8.1F➁。

実は、特殊yyii形状、およびその先に至るような特別フォルム発現の兆しを最も強く見せていたのはyyii8.1系。2022年2代目のころからその兆しは確認できていました。


その中で、種親として白羽の矢を立てたのは1オス。



↑クリックでリンクが開きます


MuTant化の可能性を最も示唆していたのはNo.40。実は、No.42も候補でした。No.40をメインの種親MTとすると、No.42は淳種JTという管理でした。しかし、当店はメインの種オスに種ありを確認すると、MuTantプロジェクトのすべてをメイン種オスであるNo.40に掛けました。ショップとしては、複数オスを種親にした方が安牌を取れそうなものですが、こういうヤバい橋を渡るためにこその情報収集、立ち合い尽くしでもあるわけです。このメイン種であるMTからの名前をとって、MuTantとMain種からMT8.1と命名するに至りました。


これに加え、本血統はアウト交配のCBF1です。

メインの種オスNo.40に交配したのは、24GX50-X9①。

スペック面ではXU2の方が実績は上でしたね。しかし、系統交配というややアウト交配寄りの交配を行わず、2018年から同腹兄弟姉妹同士の交配累代純増インライン交配で繋いできたX9番の安定感に当店は絶大なる信頼を寄せていました。2020年に苦労を乗り越えていたというのも大きいです。アウト交配で精度を高めるにあたっては、濃血であるというのは大きなアドバンテージなのです。そして、三番手あった9番系統の中から9①のみをセレクト。すべての兄弟を確認し、僅差でありこそするもののおそらく最も能力が高い・・・という定性分析を行っていたからでした。


No.40の超発現を、X9①という様々な困難を乗り越えてきた最強成立能力血統をブレンドすることで、難なく成立させることを狙ったというわけです。まさに、6年ほどの歳月をかけていなければ浮かんでこなかった先見の明でしょう。


結果は、虫たちを見てください・・・の一言。

今年の最高傑作です。

有言実行そのものの個体群をぜひ楽しみにご覧下さい。




【数値実績】毎年原則完品をカウント

※高スペック個体は多数おりますが、今年度はスペックを数えておりません

※形状追及の年であるため

※本血統のマックス顎基部幅数値は7後半だと思われます。

※全系統昨今最強クラスのスペックは望めますのでご安心ください

→いずれ「26本店ストック個体シリーズ」でご確認いただけます

※不全は全腹中1頭のみです



GX50-MT8.1⑧

2026年7月10日羽化

体長:70.0mm

頭幅:27.4mm

顎幅:7.3-7.4mm

縦横比率:39.1%(37%が妖怪比率といわれていました)



これを認められるかどうかというところが、

超越個体を飼育できるかという最後の一線を越えられるかにかかってくるというのが持論なのですが・・・・




我々はわがままで不自然である




なんだか尤もらしいことを並べて様々な理屈をつけたくなる気持ちは分かりますが、赤文字を認知できないとヤバい虫には悪い意味でヤバい結果を持ってこられて終わります。


血統開拓の歴史を振り返ってみましょう。

本当に、今の人気個体群につながる血統の歴史は、コツコツ累代を重ねるといったような「こうすればこうなるもの」の延長にあったのでしょうか。


否、

突発的に出たヤバい個体・・・・

その一筋のチャンスをつかんだブリーダーがいた・・・・・


そうして、ある時成立した超越個体が筆頭となって、

形状やスペックや個性といった様々を開拓した。

その開拓血統の恩恵にあやかっているのが今の我々である。

1代目から今まで自分で繋いでいない限りは、概ねそんな感じでしょう。


だから、

血統を名乗るなという論も世の中にあるものだと思っています。

ある時様々な試行錯誤の末に開拓された大型血統や極太血統を他にブレンドすると、そうなるんですよ。そのような、様々な試行錯誤と苦労をせずにね。でかくなり、太くなる。そのショートカットに異を唱える方がいるということでしょうか。私は勝手にそう認知しています。


このことからも、やはり何代もコツコツ累代を回したから顎幅が9㎜になりました・・・というストーリーよりも、「あるとき出現した9顎モンスターを仕留めました」という方が、スペック形状存在感の開拓としては一般的なのだと思われます。


大型血統も極太血統もたどれば特定の血にいきつくことが多いのは、そういうことなのだろうと思っています。







さて、我々は我儘です。


バカでかい頭を有した個体が欲しくなります。

バカ太い顎を有した個体を欲しくなります。

その上、スタイルまで欲張りたくなります。

そして、それらがノータッチで自然に羽化してくればいいと思っています。

成虫の管理がずさんでも、ボコスカ産んでくれればいいと願っています。


我々はわがままで不自然です






そんな虫のいい話(笑)虫なりにね(笑)


なんてそんなに簡単に転がっていないはずなのに、


そんな虫のいい話ばっかり追いかけて、

血統構築の風呂敷を広げるのはいいんですが、成虫の上翅まで広げちゃってる始末。





そう、


我々のアンナチュラルなわがまま


を虫に押し付ける限り、虫たちはそうそう成立してはくれません。








私はたまに「ホペイの神様」という言葉を使いますが、これはオカルト的な話をしているわけではありません。また、実は皆さんに向けて言葉を発信してきたわけでもないのかもしれません。自分にそう言い聞かせないと、自分の中のアンナチュラルな欲求が虫を超えてしまいそうになるのです。だから、そこにブレーキをかけるために、「ホペイの神様」という言葉を用いるしかなかったのでした。



どういうことかというと、


ぶっちぎりの極限形状の成立には仕込みと準備が必須

だというのが持論です。



そして、

この仕込みと準備というのは”我慢”であり”我儘”の対極にあるものだと私は考えています。



そして、

この”我慢”という忍耐力と時間を有すものこそ、趣味ブリーダーが最も敬遠するものである・・・・

と私は考えています。それは私も例外ではありません。





待つことは大変です。

毎日コツコツお世話をするのも大変です。

こまめに状況確認をするのも大変です。

1代で結果を出すのではなく、数代数年にわたって計画を立てロジカルに結果にアプローチするのもとても大変です。

ぶっちぎりの個体に産ませてこその極限領域です。

あるいは、1メスから超多数搾り取って強烈な選別にかけてこその1代のジャンプアップです。



上に記したことはどれもやろうと思えばできそうなものです。

でも、やろうと思うのがとてつもなく大変なのです。


時間がかかるからです。



私たちは我慢と忍耐が嫌いです。

待つのが嫌いなのです。


だから私は、「ホペイの神様」という言葉を使いました。「ホペイの神様は、そうそう微笑んではくれません。ホペイにかけてかけてかけてかけても微笑んでくれず、それでもあきらめずかけてかけて尽くして尽くすと、しかしいつかは必ず微笑んでくれるもの、そしてその時には思っていた以上のリターンをもたらしてくれるもの」と書いていますが、そう自分に言い聞かせているというわけです。


スペックアップには時間がかかります・・・離れ業で1代でひねり出したくなります。形状は一代にして成らず・・・種親選別に工夫をして1代でひねり出したくなります、無理ならアウトで強引に成立させたくなります。でも、そんなに甘くはありません。時間がかかります。それを自身に言い聞かせるには、もう神でも引っ張り出さないと我儘が勝るんですよ(笑)


スペックを高めたければ、まずフレームをしっかりしましょう。

このフレームづくりにとんでもない時間がかかります。

10年頑張りましょう。これが実態。


だけど、これが趣味としては地獄なのです。

今10万20万30万の出費をするより、たくさんの菌糸瓶を発注するより、なにより一番大変なのは我慢すること待つことです。



だけど、虫たちに私たちの我儘を聞いてもらうためには待たなければいけません、我慢しなければいけません。様子をよく見ないといけないし、手間暇をかけないといけません。他にやることやりたいことがあっても、なんとか虫に時間と手間と労力と体力を割かなければいけません。我慢しなければいけません。これがとてつもなく大変なのです。



MT8.1は、そういう延長にある血統です。




♠7.8改・・・・究極能力究極スペックメーカーだと思います。

M玖・・・至高の完成度だと思います、正に黒玉黒曜石ブラックダイヤです。

yyii68・・・磨き上げられた極上の個体群です、ダサくなりません。

GX50-X・・・説明不要の不動の人気血統ですが、今年度はさらに完成度を高めました。


どれも入魂の血統系統です。


しかし、ある一点において、


MT8.1・・・


それは今年の血統of The Year2026・・・



だと私は確信しています。それは、



これまで難しいとされた偶然を必然に変え、

その先の当然に変換した血統だからです。






ぶっちぎりの上半身寄りの個体、世の中にはたくさんいます。しかし、1ブリーダーが輩出している縦横比率38.5%超級の数といった観点から、MT8.1は無双している可能性が高いです。これだけの比率の個体がボコボコ出ているところはそうそうないはずです。


強烈にごつい個体で、腹もキンキンに尖った個体・・・・世の中にはたくさんいると思います。しかし、1ブリーダーが紹介できる数は極めて僅かでしょう。そしてなんといっても、そのような個体で不全がほぼ無いということをデフォルトにしている血統はないんじゃないかなと思われます。


同血統全個体で腹出しがゼロなんです。

5腹もあって不全が1つしかないんです。

そんな能力お化けはたぶん世の中にないと思われます。


実はMTは、1ブリーダーが年間に沢山飼育して、マグレで1つ2つ誕生させるようなモノノ怪を、標準的に量産することができるという恐ろしい血統です。



まるで、

マグナム弾を乱射できるガトリングガンのような恐ろしい存在です。







苦労の上に成立しています。


苦労、我慢だけではありません、



悲しき決別の先に成立しています。




◆yyii294との決別の時に誓った、このフォルムとの再会◆

これら3枚の画像は、2020年誕生CBF1初代yyiiです。

頭幅29.4㎜の個体で、yyii294の親です。


2022年2代目では、yyii294としてbase shopで人気を博し、Twitterホぺコン2022の2位の景品となったのもyyii294の上位個体だったような記憶があります。


yyiiの歴史は、

初代2020年がCBF1、

そして、そのCBF1には、

・yyii68

・yyii294

・yyii8.1

の親になる3頭の超越存在がおり、それらが次世代各系統に枝葉を分けました。



今に残るのは、

・yyii68

・yyii8.1(MT8.1)

です。


yyii294は、2022年の2代目で手放しました。


2代目でも、カブトムシフォルムが多かったです。

しかし、なんとなく無理や負荷がかかっているように感じられたのでした。


それを、いつかどこかのタイミングで必ず・・・もっともっと健全で献上で強く発現させよう・・・・・と、一旦はyyii294を手放したのでした。



翌年、2023年、DX50が誕生します。血縁関係はありませんが、強烈なバルク感を盛った個体群が成立しました。


その2年後、DX50が誕生、ハンバーグが時のホペイとなりました。しかし、同フォルムか、それ以上のフォルムには若干の苦労がありました。



この時、私はカブトムシフォルムの成立のさせ方に気づいた気がしたのでした。2022年までに、なんとなく天井を感じさせたyyii294、バルクアップボディーが平然と成立した2023年のDX、そしてその先に向かわせたときにやや発現してしまった難しさ。この4年間の累代の歴史の中で、模索してきたカブトムシフォルムの実現の方法を何となく感じ取れた気がしたのでした。



いまこそ、294フォルムを再来させるとき。

これがMT8.1の裏にあった血統構築師としての職人魂でした。






5腹もやりました。

確信がありました。

一旦ここで王手、という気持ちでした。


5腹上手くいきました。

どの個体も立体感が抜群で、えげつないフォルムが自力で羽化してきます。

不良がありません。



本個体には立ち会えませんでした。

気が付いたら羽化していました。


縦横比率29%超、

顎幅率も凄まじく、顎厚までそろえた凶悪なフォルムが簡単に成立。


この2026年の7月に起きたこと…

その1点を見れば、そのような成功の歴史が刻まれたということになりましょうか。


しかし、MTはこのような軌跡を連発しています。

そして、そこに不良がありません。



何頭も何頭も飼育して、稀に成立するヤバいヤツが、

そういうのがデフォルトになっている・・・・



何頭も何頭も飼育して、何代かに1回出るようなオバケが、

1代でボコボコ連発している。


yyii8.1F➁の紹介の時・・・2年前には、「連続する奇跡を血統と呼ぶ」ということを発信しました。やはり、奇跡のような素晴らしい個体に連続性があること・・・こういうことを、血統屋さんとしては大切にしていきたいという想いでした。


そのyyii8.1F➁の延長にMT8.1はあります。

奇跡の”連続性”を、『当然』にまで変換してしまった。





我々はわがままで不自然です



奇跡みたいな率でしか出会えないことには満足できません。



MT8.1は奇跡を「当然」に変換しました







ここに、MT8.1の驚異と価値があると私は考えています。

だから、夏のセールが終わるころまではMTのストーリーはあまり語りませんでした。他の血統群については、血統構想のストーリーをよく発信してきたものですが、MTについては性能や実績に関する発信に集中していました。



それは、どこかでMT物語を打とうと楽しみにしていたからです。



MTは我儘を叶えてくれる血統です。


でっかい頭の虫、欲しいですよね。

そこにとんでもない顎がついていたら最高ですよね。

或いは、きれいな湾曲なのに基部幅スペックが高いといいですよね。

キンキンの腹がついていて、だけどバルクアップボディーだと最高ですよね。


どれもものすごく難しいですよね。

複数成立したら、奇跡ですよね。


その奇跡が、MT8.1では定常であり日常であり当然になっています。




我慢をしたからです。


待ったからです。

のみならず、初代yyiiの公開の時には心の中ではNo.1かもしれなかった存在、yyyii294を手放しすらしたのです。忍耐を我慢し決別を耐えた先の成立です。





展望が見えるまで、4年。

だから、種親選別における”正解”を5つ引けた。

1つ引いて奇跡な正解を、5/5で引いた。

ブリーダーとしても、奇跡を引くことが当然になるまで待ちました、観察を続けました、データをとり続けました、あきらめませんでした、4年間ずっと狙い続けていました。そして、射抜きました。それがMT8.1・・・・




ハッキリ言って自慢です。

4年やりたい放題やらず、4年ずっと狙い続け、そのためにコツコツ記録を取り、徹底した観察を続け、やっとひねり出した5/5の奇跡です。


その自慢を、

SALE前にするとセールスになりそうでした。

ここまでやって、”ショップならそう言うだろ・・・”という解釈をされてしまうのはあまりにも空しい。だから、セールが終わる今この時に・・・・と思って待ちわびておりました。



今、私はMTの自慢をやっとできる・・・

そんな、ある種の解放感を感じています。




ホペイが好きでやっています。


血統飼育が面白くてたまりません。だからこそ、熱くなり、尋常ではない手間暇をかけて飼育をしています。利益売り上げ一番では絶対にできない飼育をしています。


では何が一番なのか。

自己満足と、自分が育てた大切な個体の自慢・・・・








私もわがままで不自然です



長い忍耐の歴史に、MTは応えてくれるようになりました。




私はホペイブリーダーです


ホペイブリーダーの大好物を私も大好きで、

ホペイブリーダーの持ちやすい我儘を私持っています。



その我儘に応えてくれる血統ができました。

それがMT8.1です。

個体も自慢できますが、なによりマグナム弾を乱射できるガトリングガンみたいな血統を生み出してしまったことを自慢できます。


すごい血統ですよ。

でも、最後にまとめるならば、


凄い忍耐の歴史だった、だけど、耐え忍んで狙い続けてよかった・・・・

ですね。


先に紹介したyyii294の写真を見ると、6年も前の個体なのにMTだ!と思います。あの時ギリで成立したあのフォルム、今は当然のように成立するようになったのです。




長文になりました。

読んでくださって、ありがとうございます。

MT8.1にかけた熱量を、読んでいただいているものと思っています。







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