【本店ストック成虫No.7】DX50
- YY

- 2023年6月16日
- 読了時間: 3分
DX50
2023年5月羽化
幼虫最終計測体重24g
体長73.2mm、頭幅27.1㎜、顎幅6.5mm

いよいよDX50のターンに入ることができました。これが楽しみでした。2023年6月16日現在のストック数なんと8頭!計画を立てたのは2019年。2020年にGX50:DG-V1が極美湾曲系としてデビュー、その後TRS-Dがムキムキマッチョ湾曲としてデビュー・・・共に放出量がごくわずかではありましたが、今でもSNSで名前を残してくれている系統群になりました。

その血統の背景には後ほど紹介しますがD系統というものがありまして、これは私が特定の血統に目星をつけて長年、もはや執念のレベルで追い求め手にした系統でもありました。

狙ったのは強湾曲です。しかし美しくないと嫌だ。美しさという点ではDG-V1は突き抜けていました。ですが、どこかの湾曲系統で作ろうと思えば作れそうな域にありました。そういう域に無い湾曲じゃないと、既に人気のジャンルの湾曲で頭角を現すのは難しいと考えました。TRS-Dはムキムキマッチョで最高なのですが、湾曲というよりマッチョ。マッチョ方面に寄せすぎた感がありました。他にも50G-Dという系統もありました。これはGX50色が思い切り出てしまい、極太GX50という感じでした。塩梅が難しかったです。狙いたかったのは、以前から連呼していたラッパ状に膨らむ内歯付近が超バルキーな顎。基部を薄くして湾曲に似合う稜線をきちんと残し、その上で顎の迫力を増したかった。

四角や台形に寄せれば顎基部幅数値は取りやすい気がしています。ですが、台形や四角顎はこれまたちょっとジャンルが・・・というのがあり、GX50の台形と、WXの四角のテイストを盛り込んではいますが、そこをメインにしたくはなかった。なので、DX50については顎基部幅を捨てるつもりで親選びを行っています。

この個体は、そういう狙いを良く体現してくれた個体です。基部幅は6.5㎜とストック個体としては控えめ。しかし、丸みを帯びた湾曲を発現させてくれているからそれでいいのです。

顎は幅が減らないことを狙いたかったのですが、そういうベタ広の顎はストレートでは狙いやすいものの、丸みを帯びた顎&ショートでは面を取る前に顎が曲がり始めてしまう。だから、内歯付近の肉盛りに拘ったということです。

また、湾曲系統で一旗揚げてやろうという野心があったものの、湾曲系の中だけで目立ってもなぁ~というキツイハードルを自身に課しており・・・・台形やセミロング、ストレートやロング趣向のブリーダーの首を縦に振らせたいというのがありました。まぁ、好みが違いますからね。好みが違うと種が違うレベルで形が違うのがホペイの世界なので、「すげぇ!好み!」と言ってもらえるとは未だに思っていません。でも、否定はできない・・・そういう域には突っ込みたいなと思っていました。だから、体幹バランスと胸部・腹部の形状&顎の根元の張り出し加減にはかなり拘りました。もちろん1代でそんな風に拘れる訳はなく(笑)、そういう試行錯誤が50G-Dや、DG-V1、TRS-Dだったものですから、まぁ~~長い時間かけたものです。ブサ可愛くなることが多い丸みを帯びた顎のド短歯個体が、顎開き垂直撮りで映えるように仕上げていくのには・・・。

その結果行きついたのが23DX50・・・・本当にうまくいったと心の中でガッツポーズを取り・・・・・切れないくらいは、年月をかけ頭をひねりましたね。。。いやぁ、あと2代こういう水準に入るのが遅かったらあきらめてたよ。今年度渾身の湾曲系統です。









