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25年羽化韓国Bino飼育の記録

  • 執筆者の写真: YY
    YY
  • 1 日前
  • 読了時間: 14分

更新日:30 分前

※2025年8月31日更新


◆背景◆

2025年羽化の韓国産オオクワガタ飼育の結果を、更新形式で紹介します。この記事が日々更新されますので、是非楽しみにご覧ください。


2023年に通関させた個体を、2024年に繁殖し、2025年に羽化をさせました。全4血統4系統です。コテコテの血統ホペイばかりを飼育してきた当店にとっては、WF1から累代が浅い個体群、それなりにサイクルが回された系統と、血統と呼べるレベルで世代が進んでいる血統のグラデーションが非常に興味深いところでした。


累代飼育・飼育世代の進め方によっては、ワイルドとは一味違った表現を体現させられるのが血統・系統飼育の一つの醍醐味ですが、同時にしっかり血統化しても種由来の魅力がむしろ強調されるのも飼育世代を進めていく過程での面白さですね。


すでに何代か”選別”された種親を経由している個体群と、累代が浅い個体群があります。前者については、やはり「形状・体格・サイズ・存在感」は良いです。後者については、「自分で血統開拓をする・可能性を感じる」このようなロマンを感じます。ずらっとならんだオスたちを見て、どちらも甲乙つけがたいと悩ましいところです。




◆韓国産オオクワガタ◆

情報が乏しく、断定的な表現をすることが難しいことも多いのですが、まず、韓国に生息するオオクワガタは、大陸・半島に生息するオオクワガタです。そして、分類は当店が専門とするdorcus hopei hopeiではなく、日本産のオオクワガタと同じdorcus hopei binodulosusです。北朝鮮のオオクワガタは小さいと言われ、流通するものもかなり小ぶりである印象でしたが、朝鮮半島南部に位置する韓国産オオクワガタは「北朝鮮産オオクワガタと比較し大型化する傾向がある」と言われています。


相当小さな印象が私(店主)にとっても先行しておりましたが、2024年飼育では79mm台まで誕生しており(もしかしたら計測の仕方によっては、マックスマックスをとるようにすると80㎜をとれるかもしれません)、75㎜オーバーの個体も多い(※世代が進んでいるほど、系統内最大体長は大きくなる傾向があった)。


ホペイほど大きくはないものの、国産オオクワガタよりも若干小さいか・・・くらいのサイズ感で、決して小さなオオクワガタではありません。過去に入手したWild個体も60㎜台が複数おり、それを鑑みても小柄なオオクワガタではないと言えるでしょう。


朝鮮半島南部の韓国→朝鮮半島北部の北朝鮮→中国と繋がっていき、中国でも遼寧省付近まではホペイ(hopei hopei)ではなくビノ(binodulosus)に分類されます。韓国のオオクワガタの方が北朝鮮のオオクワガタよりも大型化するということは、韓国(大きい)→朝鮮半島北部の北朝鮮(小さい)→中国(大きい)ということになり、このあたりの個体のサイズの変化については理由こそ分からないものの興味深くもあります。


韓国のオオクワガタは韓国広域に生息し、産地も様々ですが、生息は局所的で、採集難易度も日本のオオクワガタに準ずるようです。生息地が隔絶される傾向があるためか、産地による個体差があると言われているのも興味深いです(確かに、材割採集個体の段階から違いが見られました)。





◆韓国産オオクワガタの形◆

全血統系統・全個体を妥協無い餌と管理で飼育し、多数のオスを比較して、4血統4系統飼育下所感としては以下のような感想を持っております。今後この見解は、飼育頭数の経験値と飼育系統数の経験値、飼育産地の経験値によって変化する可能性はございますが。


①国産オオ・ホペイとは似て非なる種

ホペイもそう言われていましたね(笑)ホペイも、「国産オオクワガタとは似て非なる種」と言われますが、韓国Binoについても同様であると感じております。日本産オオクワガタと同じBinodulosusだから国産オオクワガタと同じ、とは言い切れないです。サイズ感も若干違うし、形状の雰囲気もやや異なります。やはり、海で隔たれているなりには少し違った雰囲気を感じます。ホペイでもなく、国産オオとも異なる、未開拓のゾーンに位置する個体群である朝鮮半島南部のオオクワガタ。今後の飼育の開拓と、形状の認知が非常に興味深いところです。


➁おお顎の形状

太い個体も出現する血統もの、それなりに世代が進みやや大型な4世代目系統、WF2、WF1と飼育をしましたが、

A.すらっと外歯が長く前方を向き、内歯もすらっと前方を向く個体

B.すらっと外歯が長く前方を向き、内歯に丸みがある個体

C.おお顎を開くとストレート寄りだが、短歯で内歯に丸みがあり湾曲形状に見える個体

およそこのような発現の振れ幅が概ね全系統で確認できております。WF1個体についても、おお顎がすらっと長くストレート系なタイプと、おお顎を閉じるとVにみえるようなおお顎が短めで湾曲を強く感じさせる個体が出現してきました。

★内歯は先端に位置しやすく、内歯の立ち上がりは良好であることが多い

内歯はおお顎前方に付く傾向が強く、内歯先端がぐっと情報に立ち上がるような個体が多めで、ここにも特徴を感じました。


※対馬オオクワガタについて

SNSでは、随分と「ツシマに似ている、ツシマに近しい」という声を聞きましたが、ツシマオオクワに詳しくない当方ではありますが、その上でも特に対馬産オオクワガタに近いというはっきりした印象はありません







◆通関◆

①当然ですが、正規ルートで通関しております

➁その上で、専門機関2機関に協力をお願いし、

 全血統全オス全メスを見て頂くフィルターを通しております。

 ※昨今の交雑問題についてもその際に説明しております




★飼育個体の紹介★

それでは、いよいよ本題の飼育個体の紹介です。

連日コツコツ撮影し、紹介画像を追加していきますので、日々ご覧頂ければ幸いです。

種親と、その子の個体達を紹介していきます。




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◆管理系統名KW-B:WF1◆

採集背景:2023年夏灯火採集

通関:2023年11月

産地:韓国全羅北道益山市(Iksan-si,Jeonlabuk-do,Korea)

※以下画像個体がWild種親です。2メスおりましたが(AとB)、Aからは採卵ができず(※Aが本命でした)Bからまとまった数の採卵ができました。Korea,Wild、B系統ということで、KW-Bとして管理しました。


◆親オス個体◆

バランスが良いので分かりにくいが、非常に細く繊細である
バランスが良いので分かりにくいが、非常に細く繊細である


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韓国BinoもWildは赤みを帯びた個体が多い


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小柄で繊細な形をしており、美しい


体長:63㎜程

頭幅:21㎜程

顎幅:4.2㎜


◇Wild個体の特徴◇

バランス(形状だけではなく、スペックも)が良いため、ガッチリしたオオクワガタという写りですが、実物は非常に薄く細く繊細な形をしております。


2019年頃より複数のWild韓国産オオクワガタのWildを入手してきましたが、どれもこのように非情に細く、外歯はスラッとストレートテイストながら、内歯に丸みを帯びた個体が比較的多いように感じられました(見た母数は少ないです)。また、内歯はおお顎前方寄りに位置し、内歯は真上に立ち上がり、内歯先端付近が立体的になるような見た目の形状をしているように感じられます。


◇WF1幼虫飼育の所感◇

※成虫採集個体から採卵した場合

2025年は、わずかではありますがやはりWF1を飼育しています。まだまだ初二齢であり、飼育の所感は分かりませんが、2025年飼育のWF1は幼虫採集菌糸瓶飼育個体の子ですので、2025年羽化の個体よりも大きくなりやすい可能性があります。


2024年飼育、そして今年度羽化をしてきているWF1は成虫採集の親個体から採卵をし、菌糸瓶800ccc~1100cc×3本飼育で羽化まで持ってきています。最後はマットにした方がWF1のメタボ化を防げるようですが、最後までオール菌糸瓶飼育で育て上げました。


WF1のオス幼虫の体重は14g付近~18g付近に集まり、やはり”WF1はそうそう簡単に大きくはならない”という印象でした。現地では、「70mmに達すると凄い!」ということです。さて、羽化までもってくると、以下のような結果が得られました。

・最大マックスマックスで73mm付近の突出した1頭が羽化(最大幼虫体重22g)

・大きな個体は69mm~71mmで羽化

・初夏の仮計測にて、70mmに乗る個体複数

・やはり、やや腹は大きめに

・体重があまり乗らなかった個体でも60㎜台後半~70㎜に達する個体が出現

・幼虫→前蛹までの体重減を抑えることに成功(還元率約82%)


結果的には、WF1で70mmに乗る個体が複数得られました。きちんと飼育をすれば、相当見ごたえがあり、また、野外個体ではめったにお目にかかることができないサイズになるということが確認できました。


◆管理系統名KW-B:WF1 個体紹介◆

それでは、以下に本系統同腹の兄弟オスを紹介していきます。



No.1

幼虫最終計測体重19gから

体長:68.3㎜

おお顎はスラッとしており、内歯には丸みがある
おお顎はスラッとしており、内歯には丸みがある

非常に美しい
非常に美しい

ワイルドに近しい形の個体
ワイルドに近しい形の個体






No.2

幼虫最終計測体重15gから

体長:67.2㎜

No.1より更にこれまで見てきたワイルド個体に近しい雰囲気の個体
No.1より更にこれまで見てきたワイルド個体に近しい雰囲気の個体

ごくわずかに赤みがある(完全硬化している)
ごくわずかに赤みがある(完全硬化している)

内歯がふっくらしており、上への立ち上がりが強い
内歯がふっくらしており、上への立ち上がりが強い

このWF1系統では上翅に薄いストライプが入る個体が多い
このWF1系統では上翅に薄いストライプが入る個体が多い

優しい形状の前胸背板スッキリしたおお顎、ニッチなファンを掴みそうだ
優しい形状の前胸背板スッキリしたおお顎、ニッチなファンを掴みそうだ






No.3

幼虫最終計測体重未計測(メスと思われた幼虫から)

体長:68.3㎜

ワイルド個体に近しいスッキリしたフォルムの個体
ワイルド個体に近しいスッキリしたフォルムの個体

内歯の立ち上がりが非常に良い
内歯の立ち上がりが非常に良い

幼虫体重の割に体長をとった、大きくなる素質を感じる
幼虫体重の割に体長をとった、大きくなる素質を感じる

”らしさ”を求める方にウケそうだ
”らしさ”を求める方にウケそうだ



No.4 ※種候補

幼虫最終計測体重21gから

体長:70.1㎜

気性がおとなしい個体で中々威嚇をしてくれないため顎閉じ気味の画像で紹介する
気性がおとなしい個体で中々威嚇をしてくれないため顎閉じ気味の画像で紹介する

70㎜を刻める個体で、かつ美しい
70㎜を刻める個体で、かつ美しい

本個体もわずかに赤みを持った1頭である
本個体もわずかに赤みを持った1頭である

上翅のストライプ模様もカッコいい
上翅のストライプ模様もカッコいい

内歯は前を向き気味、外歯は湾曲気味の個体である
内歯は前を向き気味、外歯は湾曲気味の個体である

存在感がある次世代種親候補のうちの1頭
存在感がある次世代種親候補のうちの1頭

No.5

幼虫最終計測体重19gから

体長:71.1㎜

内歯外歯ともに前方を向く顎スラ個体
内歯外歯ともに前方を向く顎スラ個体

やはり内歯の立ち上がりは良い
やはり内歯の立ち上がりは良い

内歯側方の面積も広い
内歯側方の面積も広い
本個体は頭部・前胸背板が艶消し気味の個体である
本個体は頭部・前胸背板が艶消し気味の個体である

渋いという表現がしっくりくる
渋いという表現がしっくりくる

70㎜超級になると重量感も増す
70㎜超級になると重量感も増す
ワイルドの面影もきちんと残っている
ワイルドの面影もきちんと残っている



No.6

幼虫最終計測体重未計測(メスと思われた幼虫から)

体長:69.9㎜

内歯の位置は店主の持つ日本産オオクワガタの印象に近しい
内歯の位置は店主の持つ日本産オオクワガタの印象に近しい

内歯が相対的に後方に位置する個体である
内歯が相対的に後方に位置する個体である

おお顎の丸み・湾曲も強めな個体だ
おお顎の丸み・湾曲も強めな個体だ

スタイルも良い
スタイルも良い


No.7 ※種候補

幼虫最終計測体重19gから

体長:70.2㎜

準種候補の個体である
準種候補の個体である

とにかくバランスが良くカッコいい
とにかくバランスが良くカッコいい
光沢は強め
光沢は強め
シンプルだからこそディープな形状の世界
シンプルだからこそディープな形状の世界
おお顎がショート気味な個性のある個体でもある
おお顎がショート気味な個性のある個体でもある



No.8

幼虫最終計測体重19gから

体長:70.1㎜

系統内ではトップクラスに顎が短い個体である
系統内ではトップクラスに顎が短い個体である
側方から見ても顎の短さが際立つ
側方から見ても顎の短さが際立つ

おお顎の湾曲や長さにある微妙な個体差が面白い
おお顎の湾曲や長さにある微妙な個体差が面白い

内歯は寝るタイプ
内歯は寝るタイプ

若干メタボになってしまったが依然スタイルは良い
若干メタボになってしまったが依然スタイルは良い



No.9 ★確定種親★

幼虫最終計測体重22gから

体長:72.8㎜

サイズも形状も仕上がも比率も頭一つ抜けた個体
サイズも形状も仕上がも比率も頭一つ抜けた個体

多頭数飼育をすると突き抜けた個体も出てくる
多頭数飼育をすると突き抜けた個体も出てくる
重量感も一回り大きい
重量感も一回り大きい

内歯は強く立ち上がる
内歯は強く立ち上がる
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最も体長をとれるポイントで計測すれば73㎜がとれる
最も体長をとれるポイントで計測すれば73㎜がとれる

次世代が楽しみでならない
次世代が楽しみでならない

本個体のポテンシャルを引き継いだWF2はどうなってしまうのだろう
本個体のポテンシャルを引き継いだWF2はどうなってしまうのだろう


以上9頭が、2025年度韓国産オオクワガタWF1の羽化個体オス一覧です。あと1頭、かなり腹が余ってしまった個体がいますが、それはプレ企画等で譲渡を考えています。


まだまだ、韓国産Binodulosusについては個体像がハッキリしていませんし、国内のブリード文化も未開拓です。上記についてはそれなりにまとまった数を見られこそするものの、1系統1腹の同腹兄弟の個体像に過ぎません。


本系統KW-Bから読み取れることを参考にしつつも、未確認の発現もあるものとして、今後も韓国産オオクワガタの飼育を研究していきたいと思います。韓国産オオクワガタは今のところ国産オオクワガタとひとくくりにされており、韓国でも”おそらく最大は85㎜付近であろう(ブリードもの)”ということですから、レコードを狙うのは現状難しそうです。いまのところ、従って本種については形状追及と、本種内の最大体長を追いかけるような楽しみ方になりそうです。


当店の系統を飼育してくださるお客様・韓国産オオクワガタ飼育のファンの方々とは、

「究極の韓国産オオクワガタコンテスト」

「韓国産オオクワガタ体長ギネス」などのイベントも開催しながら、ザ・韓国産オオクワガタの像とは、を追いかけていくのも楽しそうだなと考えています。

※上記についての開催は未定、概ね企画ができ次第発信します



□余談□

2025年6月通関Wild(材割幼虫採集個体)
2025年6月通関Wild(材割幼虫採集個体)

韓国 江原道 襄陽郡 産 58.7mm Wild(材割採集個体)

2025年WF1採卵・飼育中

本個体のように、より顎の湾曲が強い個体などもいるため、2026年に羽化のWF1の個体群にもご期待ください。大歯になることで今年度羽化のKW-Bと類似する個体群になる可能性もありますが、また違った表情が見られる可能性もございます。









◆管理系統名KB:奇跡のWF2◆

血統背景:

2022年に採集されたwild個体からの子が2023年に羽化。

以下のWF1個体を親とするWF2個体群です。

曲がった韓国産(Korean, Bent)からKBとして管理。


通関:2024年4月

産地:Uljin-gun, Kyeonsangbuk-do,Korea

※以下画像個体がWF1個体です。交渉しましたが、希少産地希少系統につきワンペアしか入手ができませんでした。羽化個体群の存在感は圧倒的。WF2にして次に紹介する4世代目・12年物血統に引けを取らない迫力・スペックの個体群が誕生してきました。「名を残す血統はWF2くらいから既に別格」ということはホペイの飼育では聞きしに及んでいたものの、目の当たりにすると文字通り別格。奇跡の1系統だと思っております。販売予定でしたが、そう簡単には出せないな(出してしまったら二度同じレベルのWF2は生涯入手できる気がしません)と思うような個体達です。


◆親オス個体◆

WF1、72㎜くらいの個体でした

非常に特徴的な個体でしたので、標本にして残しました

親の段階からポテンシャルを感じていたということでしょうか

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◇WF1親個体の特徴◇

HopeiでもBinoでもない、韓国Binoなのだから、というところか
HopeiでもBinoでもない、韓国Binoなのだから、というところか

頭部については眼上突起はBinoに言われるような、なだらかな形状。しかし、強く張っており頭部もV字に吊り上がる。そういう形状です。眼下突起の発達も良好でした。

前胸背板については、ややいかり肩ですが、前胸背板の前方が頭部後方に巻き込むような立体的構造です。お尻はぽってりしていますが、ややコンパクト。頭・前胸背板・上翅の形状は私の持つホペイのそれの印象に近いです。おお顎は短く、内歯・外歯ともに丸みを帯びますが、顎を閉じると円形ではなくV字に近くなり、内歯と外歯は頑張っても重ならないような位置関係になっています。


Binoらしくもなく、Hopeiでもない本個体ですが、「超カッコいい」ことは間違いなく、レザー製のような上翅の質感や光沢の強い上半身、細いが太く見えるおお顎など、細かい部位を見てもとことんカッコいい。これは標本にして残さないと!と思ったわけですが、次世代についてもその存在感をハッキリ踏襲しております。


↑上記動画のサムネを確認して頂くと分かるように、個性的ではありますが、Wild個体と実はよく似ている部分も多いです



◇KB系統幼虫飼育の所感◇

WF1よりは大きくなり、20gはスパッとクリアしてきますが、マックス体重は26gくらいで、30gに近いような幼虫は出現していません。おお顎が短いこと・体格がごついことで体長はやや控えめに出てきましたが、縦横比率やおお顎の幅などはとてもWF2とは思えないような次元に足を踏み込んでおり、正に奇跡の1系統という印象です。


国産オオクワガタがとんでもない年月をかけて到達した顎幅6.0㎜に達する個体も誕生しており、将来どうなってしまうんだろうという個体群です。また、上のオスのイメージに近しい個体が多く、WF2にして血統を名乗っても問題なさそうな表現をしている系統でもあります。




◆管理系統名KB:WF1 個体紹介◆

それでは、以下に本系統同腹の兄弟オスを紹介していきます。

No.1

幼虫最終計測体重25gから

体長:72.5㎜

頭幅:25.5mm

顎幅:5.4㎜

親似のシルエットの超肉厚個体
親似のシルエットの超肉厚個体

WIld、WF1と比較すると”同種か!?”と思うほど別格の体躯
WIld、WF1と比較すると”同種か!?”と思うほど別格の体躯

計測数値以上に太く見える
計測数値以上に太く見える

おお顎から体幹まで全てが分厚いからだろう
おお顎から体幹まで全てが分厚いからだろう

顎を閉じるとV字になり、KW-B-No.7で示したフォルムによく似る
顎を閉じるとV字になり、KW-B-No.7で示したフォルムによく似る
内歯外歯共に湾曲気味
内歯外歯共に湾曲気味

やはり日本産オオとは全く違うが、ホペイとも違う
やはり日本産オオとは全く違うが、ホペイとも違う

種親候補のうちの1頭
種親候補のうちの1頭




No.2 ※販売可

幼虫最終計測体重24gから

体長:74.3㎜

頭幅:25.8mm

顎幅:5.3㎜

本系統の中では顎はスラっとした方
本系統の中では顎はスラっとした方

KX-B(WF1)に近しいシルエットの個体もちゃんと出てくる
KX-B(WF1)に近しいシルエットの個体もちゃんと出てくる
側方から見るとやはりガタイは別格、またおお顎に湾曲も感じられる
側方から見るとやはりガタイは別格、またおお顎に湾曲も感じられる

内歯付近の立体感は韓国Binoの特徴の一つか
内歯付近の立体感は韓国Binoの特徴の一つか

スタイル抜群で非常にカッコいい
スタイル抜群で非常にカッコいい


No.3

幼虫最終計測体重25gから

体長:73.6㎜

頭幅:26.3mm

顎幅:5.5㎜

WF2にして、どの個体も本系統であることが一目でわかる
WF2にして、どの個体も本系統であることが一目でわかる

親似の湾曲が特徴的
親似の湾曲が特徴的

幼虫体重は体長よりも幅と厚みに取られる傾向が強い
幼虫体重は体長よりも幅と厚みに取られる傾向が強い

種親候補。この唯一感、全ての個体を所持したくなる
種親候補。この唯一感、全ての個体を所持したくなる

光沢が強い個体が多いのもKBの特徴だ
光沢が強い個体が多いのもKBの特徴だ

多くの個体の閉じた顎は丸よりもVになる
多くの個体の閉じた顎は丸よりもVになる

WF1同様内歯が立ち上がった個体が多い
WF1同様内歯が立ち上がった個体が多い

ゲンゴロウのような立体感である
ゲンゴロウのような立体感である



No.4

幼虫最終計測体重25gから

体長:73.9㎜

頭幅:26.0mm

顎幅:5.4㎜

KW-Bの最大個体によく似ている
KW-Bの最大個体によく似ている

おお顎の湾曲は”ほどよい”
おお顎の湾曲は”ほどよい”

体表の仕上がりも極めて美しい
体表の仕上がりも極めて美しい

やはりおお顎を閉じるとシルエットはV字になる
やはりおお顎を閉じるとシルエットはV字になる

何頭いても嬉しいだけの存在感である
何頭いても嬉しいだけの存在感である

オオクワガタはカッコイイ
オオクワガタはカッコイイ

おお顎の湾曲は弱めだがあまりのカッコよさにストック個体とした
おお顎の湾曲は弱めだがあまりのカッコよさにストック個体とした


No.5

幼虫最終計測体重25gから

体長:73.8㎜

頭幅:26.1mm

顎幅:5.98㎜

超肉厚!奇跡のWF2
超肉厚!奇跡のWF2
とんでもない遺伝子だと言わざるを得ない
とんでもない遺伝子だと言わざるを得ない

まだまだ自然な顔をしている
まだまだ自然な顔をしている
切れ味も鋭い
切れ味も鋭い

おお顎は丸太状で基部から分厚い
おお顎は丸太状で基部から分厚い

頭部も前胸も全て分厚い
頭部も前胸も全て分厚い

ギラつきも強い個体だ
ギラつきも強い個体だ
種親候補が多すぎるとんでもない血である
種親候補が多すぎるとんでもない血である

親似の湾曲で、基部はなんと5.9mmを刻む異次元のWF2
親似の湾曲で、基部はなんと5.9mmを刻む異次元のWF2




No.6

幼虫最終計測体重gから

体長:㎜

頭幅:mm

顎幅:㎜



⇩次回、現在日々更新中!


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